2018年1月19日 (金)

マスターズコレクション

最近 Louis Vuitton はマスターズコレクションということで、100年以上前の絵画作品をモダンアーティストの Jeff Koons が模写し、それをプリントしたバッグなどの商品を出している。昨年はモナリザがあったが、こちらは新作のターナー( 過去の関連記事 )。

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そして、こちらはマネの草上の昼食。その他、モネやゴーギャンもあるようだ。19世紀末の絵画がテーマなのかと思えばブーシェのような古いものもあるし、フランス絵画のシリーズかと思えば英国のターナーもあるし、アーティストの意図が全く読めない。それを含めて、芸術作品を模写してプリントして大量生産して高く売るという活動自体が、もしかするとモダンアートなのかもしれない。

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2018年1月15日 (月)

一月の水位

一月です、ということで、この写真。パリ郊外を流れるロワン川( 過去の関連記事 )の河畔にあった水位計で、洪水の記録が刻されていたもの。比較的春先の増水が多いのは、雪解けと関係するのだろうか。そういえば先日、ドイツのライン川でも水位が上がって、河川敷が水没して閉鎖になったり、船が運航休止になったりしたとの報道を目にした。欧州ではそういうシーズンなのかもしれない。

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何百年も前の大洪水を刻している、ということはやはり、事実が忘れ去られることのないように後世にその危険性を伝えたいということなのだろう。日本に残る津波の石碑を想起させられる。

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そして、こちらはロワール川で見かけたもの( 過去の関連記事 )。確かにこの時、水位が高かったことを覚えている。自然は恵みがある反面で危険も同じだけある、というのは人類共通だ。

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2018年1月10日 (水)

キラキラ

派手な建築が立ち並ぶ銀座の一角に、ファサードがひときわキラキラなビルがあるのだけれど、これはパリに本店がある Van Cleef & Arpels という超高級ジュエリーの店。そして、そのデザインを担当したのが、同じくパリの Jouin Manku という、建築家のジュアンとデザイナーのマンクによる事務所で、ブティックやホテル、レストランなど商業建築を中心に作品を手掛けているそうだ。網目のフレームに対して、サイズが異なるクリスタル状のタイルがランダムに嵌合されていて、そのうちいくつかにはLEDライトが仕組んである。さすがに店内に入る勇気はなかったけれど、やはりキラキラでゴージャスなのだろう。Dsc00314_r

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2018年1月 5日 (金)

相棒

前回( 過去の関連記事 )に引き続き、犬の話。こちらの写真は、ミュンヘン時代に Auの蚤の市でボロボロの犬のぬいぐるみと目が合ってしまい、しかたなく連れて帰ったものだ( 過去の関連記事 )。どのくらい古いのかは分からないけれど、このオーナーはどこでこの犬と出会い、生活を共にする中でどんなドラマがあって、そしてどういう事情で手放したのだろうか。まさか日本に来ることになるとは思いもしなかっただろう。

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これと似た犬種なのかもしれない、こちらは有名なベルギーの漫画 「タンタン」( 過去の関連記事 )に登場する犬のミニチュアで、なぜかサンフランシスコで若い頃に買ったもの。主人公タンタンに連れられて、様々な冒険を共にしている相棒だ。彼とてどうしてここにいるのか理解してないだろう。さてこれから先、どんなストーリーが彼を待っていることやら。

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2018年1月 1日 (月)

欧州の犬たち(総集編)

今年もよろしくお願いします。さっそくですが戌年ということで、アーカイブから欧州で見かけた犬の総集編、いきます。まずはポップな犬、これはロンドンの店先にいたフィンランドのデザイナーによるイタリアの製品。( 過去の関連記事

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こちらはパリの街角にいた、オシャレでジェントルな犬。今年の年賀状はこれにしました。( 過去の関連記事

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外敵を寄せ付けない、強そうなイタリアの番犬。( 過去の関連記事

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こいつも強そうな、南ドイツの赤い犬( 過去の関連記事 )。こちらについては引き続き調査中なので、何か情報があればよろしくお願いします。

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2017年12月27日 (水)

緩くて暖かい

緩(ゆる)いカタチに質感を伴うモノトーン、そこへ暖かい光をポッ。なかなか上手なアレンジじゃないですか、このデザイン。ところで、緩いと暖かいの字は似ていますね。

ということで、皆さまにとって来年も、心温まる良い年でありますように。

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2017年12月22日 (金)

森の国のクリスマス

皆さん、撮りますよ~、こっち向いてくださ~い!っていう感じの彫刻。右下に幼きイエスキリストがいる。これはワシントン・ナショナルギャラリー( 過去の関連記事 )で見つけた、中世の南ドイツの木彫。

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ちなみに正面から見るとこんな感じ。みんなバラバラ、好き勝手なことをしている。もちろん教会の祭壇に置かれていたものだろうから宗教としての主題に基づいた創作なのだけど、加えて人間としての表現が実に豊かだと思いませんか?これにはルネッサンスを生んだ人間性を回帰しようという時代的背景と、ドイツの田舎町という地域的な背景、そしてそこの深い森が育んだ精神文化と工芸技術が重なって生まれたのだろう。( 過去の関連記事

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2017年12月18日 (月)

プレゼント

とある展示会で、ポールスミス宛てに送られてきたというクリスマスプレゼントを展示してあった( 過去の関連記事 )。UKの切手がカワイイ。

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ゾウ?なぜクリスマスに?これは同じ人からなのだろうか。

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でも、これはいくら何でも悪ノリすぎないか?郵便局のひとに迷惑そうだ。確かにあちこちに切手が貼ってあるけれど。。。

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2017年12月13日 (水)

クリスマス・ティー

この時期、クリスマス・ティー( 過去の関連記事 )のスパイスの効いたフレイバーが心地よい。クリスマス・ティーと言えば北欧紅茶ということで、こちらはACパークスというデンマークの王室御用達ブランドの、ちょっと変わったクリスマス向けパッケージ。この木の棒は何を意味しているのだろうか。

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そしてこれはニューヨークのお店らしいけれど、やはりクリスマス・ティー。奥に見えているかわいいパッケージは、同社のクリスマス向けのクッキー。共に赤い色がシーズンの雰囲気を盛り上げてくれる。

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2017年12月 8日 (金)

職人技

先月宿泊した京都のホテルのラウンジには、Finn Juhl フィン・ユール のチェアが置かれていた。デンマークのモダンデザインの先駆であると同時に、このシリーズは職人技の粋を集めた木工芸作品でもある。なので、これは確か100万円近くするはずだ。

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彼の作品は、コペンハーゲンのミュージアムにも地元巨匠の一人として多くの展示があったので( 過去の関連記事 )、その時の写真を掘り返してみた。これもシンプルながら、曲面だらけの豊かな造形をしている。

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ペリカンチェアは有名だけど( 過去の関連記事 )、その流れを引き継いだかのようなカワいいソファ。

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このソファも美しかった。こういった包み込むような造形は、彼の得意とするところだったのだろう。

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2017年12月 4日 (月)

try again

デンマークのデザイン事務所から頂いたキャンバスのトートバッグには、Screw up. Learn. Try again. と書いてあった。なるほど、失敗はOK、むしろ失敗を繰り返さないと成長はないというメッセージ。うん、勇気をもらえた気がする。Try again!

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2017年11月29日 (水)

空間構成

隙の無い空間構成は、コルビュジェの真骨頂。こちらはロシェ邸( 過去の関連記事 )で見たディテイルだけど、シンプルがゆえにバランスに妥協を許さない感じがひしひしと伝わる。結果、部屋のどこから何を見ても均整がとれていて、美しい。

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それはサヴォア邸のディテイルも同じで( 過去の関連記事 )、壁の彩色や採光という一段高まった表現レベルも武器につけながら、質の高い空間構成を実現している。

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備え付けた家具もまた超シンプルで、空間を乱さない。コルビュジェの作品に接する度にいつも感じるのだけど、90年近く前の建築とは全く思えない。

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2017年11月24日 (金)

イズム

このネオンアートのメッセージは、「なんとかイズム」とひとくくりにされることに対する批判なのだろうか。アーティストが作品を発表するということは、即ち世の批判にさらされるという運命にあるのだろう。どんなに頑張って新しいスタイルをクリエイトしたとしても大雑把に他人の作品と同じグループにカテゴライズされてしまうというのは、アーティストにとっては苦痛なのかもしれない。

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2017年11月20日 (月)

smart

東京モーターショーに出ていた smart ( 過去の関連記事 )のコンセプトは、自動運転なのでハンドルどころかブレーキもアクセルも無い。EVだし丸っこいし、デザインも家電の感覚に近くなったようだ。エアインテイクが不要になって間がもたなくなったのだろうか、フロントグリルには絵文字やメッセージが表示される余計な機能を搭載している。

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座席はいわゆるベンチシートのツーシーターで、仲良し同士でなければ乗れないアベックシートのようだ。ドアもガラスで、まさに電子レンジのノリに感じる。チン!

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ちなみに親会社のメルセデスのEVのコンセプトはこんな感じで、まあエレガントだ。それでもやっぱり光の装飾に凝りたいようで、こちらのフロントグリルは運転モードによって光り方が変化するとのこと。( 過去の関連記事

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2017年11月15日 (水)

装飾

機能優先であろう道具類を模様で装飾するというのは、どういう意味があったのだろうか( 過去の関連記事 )。フランスの博物館で見つけた手前の道具が気になって、そこに書かれた説明をあとで調べてみると、どうやら葉巻の端を切ったりする道具のようだ。なるほど、生活する環境で身近に置いて使うものであれば、装飾したくなるのもわかる気がする。

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建築を考えてみると、何かを模した模様や装飾的な様式に長い間支配されてきたスタイルが、バウハウスのミースやコルビュジェたちによって破壊されてモダンなスタイルに至ったのは、つい最近のことだ( 過去の関連記事 )。インテリアデザインも同様に、かつては壁画や壁紙、レリーフやこて絵などで覆われていて、何もない「間」を見つけることが困難なほど室内は装飾にあふれていた。そう考えると、彼らの建築が世に出た時のインパクトはさぞかし強烈だったにちがいない。

実はモダンなプロダクトデザインが生まれたのも、そういった建築やインテリアの脱装飾的な流れの上にあって、つい最近のことだった。決して工業製品の大量生産に適した合理化といった必然の結果だけではない文化的文脈が、そこにはあるはずだ。

そういう視点でこれをみるとどうか?ペンチなどの工具のように見えるけども、もしかしてツメ切りなのかな?唐草の生命力を借りた破断力の表現なのかもしれない。この文脈のまま現代のデザインが継続していたらと想像すると、ちょっと怖いけれども興味深い。更には縄文から弥生にかけて起きたであろう変革が無く、それが現代まで継続していたことさえ夢想してみたくなる、そんな秋の夜長である。

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2017年11月10日 (金)

難民

ここ数年で、中東から数百万人もの難民が欧州に押し寄せる事態になってしまった。しかもあっという間に。その対応の違いからEU各国の溝を深めてしまっていることは報道にあるとおりだ。

そして、地中海を決死の覚悟で渡ってきた難民たちが実際に身に着けていたライフジャケットを素材としたインスタレーションが、横浜美術館のファサードを覆っていた。これは中国の、今では社会派アーティストと呼んでもいいだろう Ai Weiwei によるもの。

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これを身に着けた人は家も財産を失い、場合によっては家族をも失い、決死の渡航に高額の報酬をブローカーに搾取され、命かながら逃げて欧州にたどり着いている。それぞれ今、どこでどんな生活をしているのだろうか。

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そこで使われたゴムボートも、丹下建築のファサードに容赦なく並んでいる。その後ろにそびえ立つ墓石とも揶揄されたランドマークタワーの無機質なデザインと、この命のシンボルとなった赤いゴムボートとのアイロニカルなコントラストも、アイウエィウエィの狙ったところなのだろうか。

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2017年11月 6日 (月)

Substance

イタリアのMAGIS マジス社( 過去の関連記事 )から出されているシンプルなチェアは、そのシリーズ名もズバリ Substance(実体)、そしてデザインしたのは深澤直人だ。最近、彼の作風は超シンプルでスーパーノーマルな路線が激しくなってきたと感じる。( もうひとつのブログから

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展示会に置かれたチェアの裏側には深澤直人のサインがあった。直筆だろうか。

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イームズと同じように、シートと脚部は組み合わせることができるようだ。こちらは革張りのシートに木の脚というナチュラルな組み合わせ。

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アームチェアのシートもあるけれど、これはまさにイームズっぽい。( 過去の関連記事 ) もちろんカタチはずっとモダンで優しいけれど。

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2017年11月 1日 (水)

ノーベル

今年もストックホルムでノーベル賞の発表があったが、残念ながら日本人の受賞は無かった。それでもカズオ・イシグロの文学賞受賞は話題になったし、個人的にもうれしかった。近く授賞式があるので、彼のスピーチが楽しみだ。

ノーベル賞は、ご存知の通りダイナマイトを発明したノーベルが、巨万の富を得たことを揶揄され死の商人呼ばわりされたことから悩んだ結果、遺産を人類に貢献した人に分配するという主旨の遺言を残したことから始まっている。そんなノーベルのミュージアムに行ってきたという方から、紅茶のお土産を頂いた。

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この紅茶とノーベルにどういう関係が?と思ったら解説に、仕事で世界各地を飛び回っていたということで、その滞在先のテイストをブレンドした茶葉であるとのことだった。なるほど、その手があったか、いろいろ考えるなあ。

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2017年10月27日 (金)

ハロウィン

10月31日はハロウィン。もともと古代ローマ時代のケルトの呪術的風習がベースになっていると聞く。秋の収穫を祝い、悪霊を退散させて一年を締めくくる。素敵じゃないですか。欧州では今でもひっそりとした風習として残っている反面、アメリカで大衆イベント化したのが、今の日本に入ってきていると推測される。

前は都内でもそんな騒ぎは無かったけれど、最近では商業的キャンペーンやイベントが異常に増殖してきて、さながらハロウィーン祭りの様相となっている。特にハロウィン当日に街中で仮装して気が狂ったかのように騒ぐ若造たちは、処罰の対象にしてもらいたいものだと心から願っている。何が彼らをそうさせるのか。もしかして悪霊?

さすがに騒ぐだけ騒いだ後のゴミの山をギルティに感じたのだろうか、後始末のアイディアをひねり出したようだ。カボチャが積んであるイメージから想起したのにちがいない。これはイイね。ゴミが無い方がもっといいけど。

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2017年10月23日 (月)

ローランサン

マリー・ローランサンと言えば、グレーにピンクといったパステル調のかわいい作品が想起されるが、そんなイメージどおりの絵と数年前、絵画はあまり置いていないはずのパリ装飾芸術美術館( 過去の関連記事 )の一画で、ポツンと壁に掛けられているのに遭遇した。その時の一枚がこれだ。

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若い頃に見に行った蓼科高原のマリー・ローランサン美術館がいつの間にか閉館になっていて、今年の夏に赤坂のニューオータニ内で再開された。実は先日、たまたま近くの会社で所用があったので、毎度のごとく閉館間際に駆け込んだ。それでふと、この絵のことを思い出したわけだ。

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あまり彼女の生い立ちを知らなかったのだけど、赤坂の美術館の解説によるとパリでブラックやピカソ( 過去の関連記事 )らアーティスト達との親交の中で画家のキャリアをスタートしている。詩人アポリネールとも恋仲だったとの記述もあった。しかしその後、ドイツ人と結婚した頃に運悪く一次大戦が始まって、フランスにいられなくなって亡命生活となってしまった時期の作品は実に暗く、まるで別人の作風だった。戦後に離婚してパリに戻った頃から、時代の風潮もあったのだろう、彼女のカワイイ作風が炸裂している。そして老年に至るまでずっと、そのスタイルで作品を制作し続けた。

同世代の東郷青児もそうなのだけど、見方によっては作風がイラスト調、悪く言えば大衆的で、世間のアートの評価軸とは少し異なる世界に感じられる。これは、おそらく彼女の作品が高く評価されてこなかった理由のひとつなのかもしれないし、逆にカワイイものが好きな日本人に受け容れられやすかったのかもしれない。現にこの美術館は、ローランサンのコレクションでは世界最大だそうだ。

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