2018年7月16日 (月)

木漏れ日

今年、隈研吾( もうひとつのブログから )による小さなパビリオンが欧州でいくつか作られるようで、そのコンセプトの模型がいくつか展示会に並んでいた。こちらはフランスはプロバンスにできるという、その名も Komorebi(木漏れ日) はシェルター状で、南仏の強い日差しによってできる影を木陰に見立てようというコンセプト。

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上から見ると、こんな感じ。意外とモダンなコンポジションだ。

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一方、イタリアにできるという Kodama(木霊) は、ジャングルジムのような樹を模した球状のデザイン。もしかすると木霊ではなく木玉?

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組木はまるでパズルのような構造になっている。釘や接着剤を使っていないのかもしれないが、組む順序を間違えたりするとやり直しになったりするのだろうか。

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2018年7月11日 (水)

without thought

ドイツからオーストリアを抜けてブレンナー峠を越えると、そこはもうイタリアだ。かつてゲーテが「イタリア紀行」で通った道。そして近くには美しい山塊で有名なドロミテや、その麓の街 トレント( 過去の関連記事 )がある。私もミュンヘン時代には、何度も通った道だ。

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ところでこちらの  ふつうな   シンプルなスツールは、そんな美しい地域の小さな町、ボルツァーノに本社を置くPLANK社によるものだ。

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スツールを動かす際に、自然と指が掛かるちょっとした工夫が座面の裏に施されている。そしてレーザーで刻されたブランドの上には小さく深澤直人の名前が。まさに without thought なデザインだ。( 過去の関連記事

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そしてシンプルな佇まいを成しえる重要なディテイルが、このシルバーのリング。しかもネジを穿つような野暮なことはしていない。足を乗せるので耐荷重が必要なはずだが、いったいどうやって固定されているのだろう。デザイナーのアイディアが隠されているのか、あるいはイタリア職人のなすワザなのか。「高いレベルで普通であること」は、決して簡単なことではない。

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2018年7月 6日 (金)

農村テーマパーク

王妃つながりで今回は、フランス国王に嫁いだオーストリア王室の娘、マリー・アントワネットの話。最近のニュースで、ベルサイユ宮殿の広大な敷地の一画にあるプチトリアノンの建物の一部が、その内部をディオール( 過去の関連記事 )の支援で修復し、ガイドツアーによる公開が始まったとのことだ。

ベルサイユ宮殿本体がゴージャスなキラキラ空間なのに対して、ここはマリー・アントワネットのプライベートなカントリー趣味のエリアで、当時の農村テーマパークとも言える。前に行った時は外を歩いて見て回るだけだったけど、田園風景をまるごとつくってしまう財力もさることながら、そのモチベーションに興味を抱いた記憶がある。

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宮殿の広大な庭がル・ノートルのデザインした超幾何学的なスタイルなのに対し、この一角だけナチュラルテイストで、いわばイングリッシュガーデンなのが面白い。( 過去の関連記事

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牛や鶏を飼ったり、畑まで作って実際に農作業のようなこともしていたらしい。子供の教育目的もあったのだろう。そして何より、王宮でのストレスから回避して自分を回復する貴重な場所と時間だったのかもしれない。単に主婦のガーデニング、あるいは「ごっこ」遊びだと言って笑うには、どうも気が引けてしまう。

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2018年7月 2日 (月)

Sisi

オーストリアつながりで、こちらは Demmers デンメア という紅茶。そのパッケージは、地元アイドル Sisi ことエリザベートの肖像画だ。彼女はミュンヘンでバイエルン王国の娘として生まれ、隣国オーストリアに嫁いで皇后となった。ウィーンでは見られないであろうエーデルワイス( 過去の関連記事 )の髪飾りに、彼女の故郷愛を感じる。もちろんダイヤか何かなんだろうけどね。

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2018年6月27日 (水)

チロル

この写真のジャムは、オーストリアのチロル産。ダルボというブランドで、南ドイツでは普通にスーパーに並んでいたのだけど、昨今では日本でもたまに売っていたりするので不思議な感じがする。ウィーンの有名なお菓子、ザッハトルテに使われているジャムも、このダルボ社製とのことだ。

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ナチュラルな素材を謳うだけあって、パッケージに描かれている絵もナチュラルなテイスト。写実的で、あたかも昔の植物図鑑の図版のようだ。

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このダルボ社、調べてみるとインスブルック( 過去の関連記事 )近くにあるシュタンスという街にあるそうだ。地図を見ると、ミュンヘンからインスブルックに向かうイン川沿いの道の途中にあるので、何度も通過していたことになる。

この地域は美しいチロルの山々が連なっていて、冬以外はとても良いところだ。山間には写真のような美しい村々が点在していて( 過去の関連記事 )、このパッケージを見ていると、そんな風景がよみがえってくる。

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2018年6月22日 (金)

手水鉢

こちらは松本民芸館の展示にあったもの。手水(ちょうず)鉢、あるいは茶室の庭に設けた蹲踞(つくばい)として使ったのだろうか。スペインの聖水鉢と書かれているので、もともとは教会にあったものなのだろう。粗削りの石鉢の周囲には、やつれた聖人たちが刻されている。いずれにせよ身を清める目的には変わりないが、いったいどうやって入手したのだろうか。。。

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2018年6月18日 (月)

硬派

この渋いパッケージに書かれている Kaweco というブランドは、日本ではあまり知られていないけれど知る人そ知るドイツの筆記具メーカーで、カヴェコと読む。前に紹介した LAMY( 過去の関連記事 ) と同じハイデルベルグ創業とのことだけど、モダンな LAMY と異なってクラッシックなイメージを残している。ここは是非、硬派のまま突っ走って頂きたいところだ。

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2018年6月13日 (水)

躊躇、そして葛藤

ロダンの大理石の彫刻が今、横浜に来ている。その名も「接吻」。

以前、パリのロダン美術館で見たもの( 過去の関連記事 )かと思いきや、3体作られたうちのひとつとのことだった。調べると一作目はロダン美術館蔵(パリ万博出展)、二作目がこの英国テートギャラリー蔵のもの(米国人発注後にテートが購入)、三作目はデンマークのビール会社カールスバーグの発注、同美術館蔵だそうだ。

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背中の表現は、まさにミケランジェロに通ずる筋肉フェチ( 過去の関連記事 )。

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今回の展示では360度見て回れる。ロマンチックな題材ながら、女性の背中にもつい筋肉表現してしまうロダン。

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そしてタイトルにもなった「接吻」の瞬間がこちら。あまりよく見えないようにしているのは、作家による時代への気遣いだったのだろうか。

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そして正面に戻って、再び男の手に目をやる。パリでも感じたのだが、これこそこの作品最大の主題にちがいない。力強い男の手とかよわい女性の肌の対比、そこに表れる女性への気遣いと躊躇(ちゅうちょ)、そして葛藤。

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2018年6月 8日 (金)

デザインのお国柄

グローバルなこの時代、デザインに国柄というか、その国らしさというのが表現されるのだろうか。先日、都内で広告デザインの受賞作を一覧できる展示会の一角に海外の作品展示があって、ふとそんなことを考えた。

こちらはフィンランドの首都、ヘルシンキのブランディングが、地元のエージェンシーによってお洒落にリニューアルされたという事例。さわやかで北欧っぽいと感じるのは、もちろん狙ってのことだろう。

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こちらはスイスのデザインイベントのためのマテリアル。アバンギャルドなテイストながらも緻密に計算され、しかも精密に制作されている。

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こちらはドイツ。バウハウスは翌2019年、ワイマール(ドイツ語的にはヴァイマー)にグロピウスが学校を創立してからちょうど100周年だそうで、国内外で様々なイベントが行われるようだ。そして地元ワイマールでは新しいミュージアムがつくられるとのことで、こちらはそのポスターだ。( 過去の関連記事

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そしてロンドンの演劇のポスター。カラーも表現もパンクというかストリート的なサブカルチャーを感じるが、どこかスノッブな雰囲気も漂っている。

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そして地元、日本からはこちらを選んでみました。ザ・東京。

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2018年6月 4日 (月)

こいのぼり

300匹ものこいのぼりが大空間を群れで泳ぎ回るというインスタレーションが、先月になるが都内で行われていたので見に行った。

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これらは Adrien Gardere アドリアン・ガルデール というフランスのデザイナーによる空間設計だそうだ。彼はプロダクトなどもデザインしていたけれど、最近ではSANAA建築のルーブル美術館ランス別館のクールな展示( 過去の関連記事 )で有名になった。そういえば昨年、同じ場所でフランスの建築家によるインスタレーション展示があったけれど( 過去の関連記事 )、フランス人のプレゼンテーション能力は今の時代において価値が高まってきているのかもしれない。

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こいのぼりの群れは入口から入っていって、広いスペースの奥で大きく円を描いてターンして出口に向かう流れになっていて、人はその流れに沿って行けば一回り見て出ていける動線計画になっている。その円の中心には寝転べる大きなクッションがいくつも置かれていて、そこで群れを下から仰ぎ見ながら3Dサラウンドで設計された音響によって浮遊感漂う不思議な体験をすることができるようになっている。

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テキスタイルは全て須藤玲子というデザイナーが担当しているそうだ。カラーやパターンだけでなく、透けたものや厚手でゴワゴワのもの、クシャクシャなもの、もじゃもじゃのものなど豊かなテクスチャーのバリエーションを感じることができる。

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やっぱり錦鯉、というか赤いものが一番しっくりくる。この感覚は日本人だけなのだろうか?カッコいい。

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このインスタレーションの為に用意されたのは、国立新美術館の天井高8mという一番大きな展示室。その空間を存分に活かした展示になっている。一番低い群れは人の背丈よりも低く、しゃがんで通り抜けなければならない。

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入口付近の群れは白や生成りの明るい一団。テクスチャ勝負ということで、これはこれで見どころがあって好きだ。

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最後は黒っぽい一群が、光の差す出口の方に向かって去っていく感じ。君たち、ありがとう。さようなら。

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2018年5月30日 (水)

庭園

モネの庭つながりでもうひとつ。いわゆる「庭園」の分野も地域や文化、歴史、様式(デザイン)など、とてつもなく奥が深い。うっかりその世界に入り込もうものなら、きっと抜け出せなくなるに違いない。そんな中でも自然の景観を意識するイギリス式庭園、いわゆるイングリッシュガーデンは有名で、日本でもガーデニングなんかで人気なのではないだろうか。

先日見かけた写真のガーデンベンチは、よく見ると花壇のようになっていて、どうやら座ってもいいようだった。きっと、芝生に座ってピクニック気分を、というコンセプトなのだろう。形もレンガでソファを模しているところが面白い。

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一方、幾何学的で人工的なフランス式庭園( 過去の関連記事 )は、ベルサイユ宮殿や城などの庭で見られるものが代表的だ。パリ市内でも直方体にきれいに切りそろえられた街路樹を見ることがあるので、どうやって整備しているのだろうとは思っていたが、以前クレーン状の機械で切りそろえているところに遭遇したことがあって、ああそこまでしてやるのねと感心したことを覚えている。

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2018年5月25日 (金)

睡蓮

モネは晩年、ジベルニーに建てた自邸の庭に池を造り( 過去の関連記事 )、そこに植えた日本由来の睡蓮を300点にも及ぶ作品に描いている。モネ好きなこともあって今まで何枚もの彼の睡蓮を見てきたが、どの作品も全く飽きること無くその世界に没入できる不思議な魅力を持っている。とは言え、オランジュリーの睡蓮がやっぱり一番だけれど( 過去の関連記事 )。

こちらはスイスの実業家ビュールレが、実は彼は戦争で巨万の富を手に入れた武器商人だったのだが、収集して自邸を飾っていた美術作品が地元チューリッヒの美術館に移管されることになって、そのタイミングで東京で行われていた展覧会に展示されていた睡蓮だ。

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やはりこの作品でも水面に映り込んだ柳の木のゆらぎ、そして更にその奥の青い空の深さを感じることができる。もちろん主題の睡蓮も、特にその赤い花がガッツリと盛って描かれていた。

ちなみに睡蓮は water lily なので、直訳すると水百合。水はわかるけど百合じゃないだろうと思うが、かと言って水蓮と書かないで睡蓮なのはなぜかとの疑問も浮かぶ。調べると、この花は夜になると眠るように花弁を閉じることからつけられたそうだ。へぇ~。

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2018年5月21日 (月)

バラ

L'epicurien (レピキュリアン、かな) という南仏ブランドのバラジャム、というかバラの花びらの入ったゼリーのようなもの。バラの季節にどうでしょうということで( 過去の関連記事 )。それにしても、おフランス。まあ色々とおしゃれなものを考えるものだ。そう言えば南仏じゃないけれど、プロヴァンという街ではバラの蜂蜜を買ったことがあったっけ( 過去の関連記事 )。

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2018年5月16日 (水)

石の船

ロンドンのV&AでおなじみのVictoria and Albert Museum( 過去の関連記事 )の分館が、スコットランドに計画されている。しかもそれは V&A Dundee Museum of Design というデザインミュージアムで、設計は隈研吾 ( もうひとつのブログから )だ。

ミュージアムの分館というのは、欧州ではブームなのだろうか。ルーブルはSANAAによるランス分館( 過去の関連記事 )に引き続き、昨年ジャン・ヌーベル( 過去の関連記事 )によるアブダビ分館ができた。ポンピドゥー( 過去の関連記事 )の分館は坂茂だし、テートの分館( 過去の関連記事 )はヘルツォーク&ド・ムーロンだ。

さてこのミュージアム、都内で隈研吾の建築展をやっていて、そこで迫力ある大きなスケールの模型が展示してあった。ストストーンパネルを水平に積み重ねるというファサードが、あたかも岸壁をデジタルに抽象化したかのような印象だった。あるいは、このミュージアムがウォーターフロントに建てられることから、巨大な船をイメージしたのかもしれない。

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その一部は派手に裂けていて、外へとつながる動線となっている。このディテール以外は、外から見るとあたかも水辺に浮かぶ要塞のように見えるかもしれない。今年9月に開館とのことなので見に行きたい気もするが、島国UKとは言えスコットランドは遠すぎる。。。

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2018年5月11日 (金)

絶妙の後脚

ウェグナー( 過去の関連記事 )については何度か書いたが、こちらは紹介してなかったシェルチェアー。プライウッドの曲面を巧みに組み合わせたシンプルな造形で、翼のように左右に伸びる大きな座面が特徴的だ。個人的には、そこが好きになれないポイントなのだけど、当時のミッドセンチュリーの時代感みたいなものもあったのかもしれない。

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この時代のチェアーは、シンプルを極めようとした結果なのかもしれないが、三脚のものが少なくない( 過去の関連記事 )。このシェルチェアーもやはりプライウッドを使った三脚なのだけれど、他と決定的に異なるポイントがこの後脚。レイドバックした背もたれを中央付近まで深々と受け止め、視覚的にも確実にバランスを支えている安定の造形だ。

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こちらは珍しい、赤の光沢で塗装されたバージョン。初めて見たけれども、ミッドセンチュリー感がぐんと増している。和風?たしかに。

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2018年5月 7日 (月)

エスプレッソマシン

エスプレッソ、と言えばイタリア。そしてイタリアの家電、と言えばデロンギ。ということで、デロンギ社のエスプレッソマシンがこちら。デザインは素っ気ないというか、マシンに徹しているのだけど、ドイツ家電とはまた異なるセンスを感じる。日本でデロンギと言えば、なぜかオイルヒーターが有名だけど、これからはコレになるのかな?

そして創業者の名前なのだろうか、De'Longhi というスペルがまたイタリアっぽくて、Lamborghini みたいでカッコいい。全然ちがうけど。

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2018年5月 2日 (水)

ちゃぶ台

昨年見たマティスの絵に、ちゃぶ台のようなものが描かれていた。Wikiによると日本のちゃぶ台は、明治時代に階級社会が崩壊してから普及したとのこと。確かに一家団欒(だんらん)の象徴としてイメージできるように、家長も女性も子供も同じ食卓で食事をするのは、それまでの時代ではありえなかったのかもしれない。一方でマティスは明治元年生まれということなので、場所こそ違えど時代的には符合している。ここはひとつ、描かれているのは日本からヨーロッパへ輸出されたものである説を唱えてみたい。

描かれた女性も床座をしていて、黒髪のせいか東洋的に見えるのも、もちろん作家の意図したことだろう。服のグリーンと手にしたレモンの黄色の組み合わせにも、何か強いメッセージを感じる。

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別の機会に撮ったこのマティスのドローイングも、実に彼らしいすっきりした表現だけど、この女性も何とも魅力的に描かれている。そして東洋的にすら感じるのは、私の気のせいだろうか。( 過去の関連記事

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2018年4月27日 (金)

シルエット

モダンアートか、あるいは前衛の書か、と思わせるこの作品は、何と写真。しかも全てがハンドバッグのシルエットだ。ガラスに並べて下から撮影したのだろうか、なるほど影絵のようで面白い。Dior ( 過去の関連記事 )のアートコレクションにあったものなので、もしかすると全てDiorかもしれないが、残念ながら私にはそのシルエットからブランドを判別することはできない。ちなみにシルエットってフランスっぽいなと思って調べると、案の定 silhouette と書くフランス語だった。

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2018年4月23日 (月)

デルフトの小瓶

東インド会社ついでにもうひとつ。10年以上前に買ったアンティークのデルフトを思い出して、探して出してみた。高さが6~7センチの超小瓶なので、一輪挿しにもなりえない。おそらくは鑑賞用か、昔のお土産用だったに違いない。( 過去の関連記事

しかしその大きさにもかかわらず、絵柄の表現がとても豊かで、線も生き生きしているところが気になったポイントだった。

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実はデルフトにも行ったことがあるのだけど、これはアムステルダム( 過去の関連記事 )の、記憶では運河沿いの薄暗い店で買ったものだ。年代など詳しいことはわからないが、底には奇妙なサインがある。何かの呪文、あるいは漢字のようにも見える。

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ちなみに、その後アムステルダムを訪れた際に、おしゃれなショップで買ったデルフトのカップはこんな感じ。同じ手描きでも、大雑把。まあ、そこがデザインというか、伝統のモダンな解釈なのだろうけれども。

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2018年4月18日 (水)

コンプラ

東京農大の博物館(隈研吾の建築だった)で見つけた、カッコいい陶器のボトル。英語ブログ( Nippon Style Note )に載せようかと迷ったのだけど、こちらで紹介してみることにした。

書き慣れていないアルファベットで Japansch Zaky 「日本の酒」と染付されているこの白磁は、実は江戸期に出島から東インド会社を介して欧州に輸出された日本酒のボトルだ。

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CPDと書かれているのが気になって調べてみると、ポルトガル語で仲買を意味する comprador を示しているそうだ。それが転じて金富良(こんぷら)と呼ぶ輸出組合が出島内にできて対応していたことから、この瓶はコンプラ瓶と呼ばれるらしい。たまにオークションで高値で出回っているけれど、確かにこれは欲しいよね。

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