2024年6月24日 (月)

女性らしさ

この強そうな女性像は、英国のラファエル前派の画家、ロセッティが描いた。隣国ではアカデミックな表現に反発して印象派がまさに生まれようとしている時代だ。こういうポーズで女性を描ける時代になったということなのかもしれない。( 過去の関連記事

彼女が持つカップには蓋がついているようだが、飲んでるのはビール?そんなことはないか。

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とは言えカップの模様はハート型で、絵のタイトルも THE LOVING CUP。おそらく聖書か神話を題材にしたのだろう。よく見ると背後に描かれているレースなどもかわいいではないか。どこの様式なのだろうか、どこか北欧的に感じる。ロセッティのことだから、描かれている背景や身につけたモノたちにはそれぞれ深い意味やメッセージがあるにちがいない。国立西洋美術館にて。

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2024年6月19日 (水)

麦穂

麦穂が身近にあった時代には、それを材料として様々な細工や小物たちが家の中で作られていたのだろう( 過去の関連記事 )。麦わら帽子なんかは広く普及しているけれど、写真のような「しめ飾り」のようなオーナメントはなかなか見ることができない。これらは今の時代、いったいどれほどのものが伝統的に伝えられているのだろうか。そしてこれから先、どれだけのものが残っていくのだろうか。

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2024年6月14日 (金)

モリスルーム

ウィリアム・モリスのデザインした食堂がロンドンの博物館 V&A には残っていて、何と今でもカフェテリアとして誰でも利用できるようになっている。特に The Green Dining Room と呼ばれている下の写真の部屋は、植物の模様に包まれる感じの緑の(暗い)部屋だ。

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窓には、やはりモリスがデザインしたステンドグラスが使われている。まさに彼が目指した世界感がひとつの空間として実現している特別な(暗い)部屋だ。( 過去の関連記事

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2024年6月10日 (月)

ファッション

 人形は、もちろん顔が命なのだろうけれど、着ている服がまたオーナーの所有欲をかきたてるのだろう。あたかも自分の服を選ぶがごとく、好きなスタイルを求めるにちがいない。写真は博物館にあったアンティークの、おそらくビスクドールで、服も当時のファッションのスタイルを採り入れてリアルに作ってあるのがわかる。( 過去の関連記事

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こちらのお嬢様は、レースのインナーに本物のファーの巻きものをしている。お金持ちのお父さんが娘に買ってあげていたのだろうか。

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2024年6月 5日 (水)

フランス80's

このシェーズロング( 過去の関連記事 )はフランス80'sのデザインだそうだ。幾何学的なモダンデザインが流行っていた時期でもあるので、当時は注目されたに違いない。

しかしこの素材は鉄板に革張りなのだろうか、かなり固そうに見える。この形も座り心地というか寝心地が悪そう。おしゃれではあるけれど、どうやら実用的な家具ではなさそうだ。

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2024年5月31日 (金)

アイリス

マティスの素描( 過去の関連記事 )。なんだ落書きじゃないかと言わないで。1本の線には彼の何十年もの経験が蓄積されている、はず。

これはアイリスだろうか。アイリスというとゴッホが描いた絵が有名だけど、フランスでは歴代の王の紋章にもなっていて、今でも国の花として愛されているとのことだ。ところでアイリス、アヤメ、カキツバタ、ショウブの違いを御存知ですか?いつも気になっては調べてるんだけど、どうしても覚えれないことのひとつだ。

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2024年5月27日 (月)

かわいいフランス

パリ郊外の街で見かけたウインドウ・ディスプレイ。これらはアンティークなのだろうか、花柄の模様がたくさんあって、かわいい。( 過去の関連記事

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こちらは田舎町のミュージアムに再現されていた昔のベッドルーム( 過去の関連記事 )。このカーテンのような天蓋?もかわいいけれど、はたして機能的な意味があるのだろうか?冬だと防寒には多少の効果があるのかもしれない。もしかして蚊帳?にしてはスキマが多いかな。よく見ると床のタイルのデザインも面白い。

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2024年5月22日 (水)

北欧のグラス

ピンぼけで手振れだけど、何かいい感じの写真が出てきた。昔フランスで撮った、北欧のグラスだったかな?発色が素晴らしい。( 過去の関連記事

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2024年5月17日 (金)

80年代のイタリア

80年代イタリアのデザイン( 前回の記事 )といえば、建築家のマリオ・ボッタ( 過去の関連記事 )がデザインしたこの黒いソファも、なかなかそれっぽい。

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一瞬、どう座るんだ?と思わせる外観は座面が動いて水平になるだけのトリックだけど、どうしても人が座ってない時のオブジェ感がほしかったのだろう。幾何学的なプロフィールも、やはりどこか建築っぽいデザインだ。

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2024年5月13日 (月)

イタリアンなソファ

いかにも1980年代イタリアという感じのデザインの真っ赤なソファ。折ってある背もたれが伸びてハイバックのヘッドレストになる構造になっている。

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加えてこのソファは左右のシートが内側に動くしくみになっていて、座った人が互いにコミュニケーションしやすいようになっているところがまた、おしゃべりなイタリア人の発想とも言える。正面からは全くわからないけれど、背面にまわってみると少しその構造が垣間見れる。カッシーナ社製。

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2024年5月 8日 (水)

ブルーローズ

写真は以前、英国で見かけたアンティークの皿で、渋みの増した青い色がなかなか良い。200年くらい前の Wedgwood 社製で、Blue rose border と呼ばれる薔薇の絵柄で縁取りされたイタリア風景シリーズだ。イギリス( 過去の関連記事 )やフランス( 過去の関連記事 )そしてドイツ( 過去の関連記事 )などでは同じ欧州の中にあってもイタリアに憧れる文化的側面があるようで、歴史的にも繰り返しその波があるように思う。

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ところで青いバラは、近年になって日本の遺伝子技術によってつくられたのを御存知でしょうか?この話を聞いてスゴいと思う反面、なぜか残念な気持ちも湧いてくるのは、やっぱり夢は夢のままであってほしいことが世の中にはあるのだろう。

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2024年5月 3日 (金)

データ × アート

レフィーク・アナドールというアーティストは、AIを活用したビジュアルアートで最近よく名前を耳にする。下の写真は金沢21世紀美術館に展示されていた Melting Memories という作品の制作プロセスの映像だ。

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これは人の感情を視覚化した作品で、脳波のデータをAIを通して3Dモデルを生成するというもの。常に変化する脳波データによって生成される3Dモデルも絶え間なく揺れ動いて、そのプロセスがダッシュボード的に見れるようになっている。

感情の可視化という難題を最新テクノロジーで、しかも美しくやってのけるというところが素晴らしいのと、そのプロセス自体も可視化されて作品の一部になっているところが今風でもある。AIやデータ・ビジュアライゼーションはアートの世界とは無縁だと思われがちだけど、いよいよそういったものが深く入ってくる時代になってきたようだ。

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2024年4月29日 (月)

アラベスク

博物館の片隅で見つけた写真のこれは、マンホールの蓋ではなくフランスの貴族の館の壁面にあったという装飾。模様がフランスっぽくないのは、もともとイスラム建築にあったものを外して自分の家の装飾として取り付けていたからだそうだ。おそらくアラブの模様、アラベスクの一種なのだろう( 過去の関連記事 )。文化的搾取とか略奪だとか簡単には言い切れない事がいろいろあったに違いないけれど、美術品には常にこういう歴史がつきまとう。

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2024年4月24日 (水)

空を切り取る装置

窓は風景を切り取るための装置である、と言ったのは誰だったか。この金沢21世紀美術館のタレルの部屋は、そういう意味では空を切り取る装置なのだろう。

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流れる雲や朝晩の変化に富んだ空なんかももちろん美しいが、このような快晴の日の壁に投影された四角い太陽もまた見どころのひとつかもしれない。特に金沢ではあまりない天気なので貴重な体験だ。

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2024年4月19日 (金)

バイキングの尖塔

先日の火災で焼失したコペンハーゲンのランドマークの歴史的建造物。10年くらい前に見たことがあって、変わった塔だなあと思った記憶がある。これは教会ではなく商業取引のための設備として作られた今で言う証券取引所で、17世紀に当時の国王によって建てられたそうだ。ニュースではコペンハーゲンで最も歴史の古い建物の1つである、との説明があった。

ちょうど5年前におきたノートルダム大聖堂( 過去の関連記事 )の時もそうだったけれど、そして確か法隆寺もそうだったと思うけど、改修工事というのは火災のリスクが高いんだなあ。

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この尖塔は螺旋状の不思議な形をしていて、北極圏に棲む一角(イッカク)という一本の長い角を持つクジラがいるけど、最初に見た時はその角に似ていると思った。これはきっと海でイッカクに遭遇したバイキングがインスパイアされてデザインしたに違いない、と勝手な妄想が膨らむ。

気になって調べると、これは四匹のドラゴンが絡み合っている意匠ということらしい(画像をクリックして拡大してみてください)。そうなんだ。。。。

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2024年4月15日 (月)

平面構成

パウル・クレーの作品は線を主体とした抽象画も多いのだけど( 過去の関連記事 )、個人的にはこういった平面構成的な作品が好みだ。特にこの作品は赤→黄→緑→青と広域の色相を使っているにもかかわらずまとまっていて、まるで風景画のようにも感じられる。いや、もしかして本当にそうなのかもしれない。青騎士の画家たちの作風に通ずるものを感じるけど、ミュンヘン時代のものなのだろうか。良い。

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2024年4月10日 (水)

アナログの生命感

何だか昔のSF映画に出てくるコンピューター、しかも悪役、みたいな雰囲気満点のこれはモダンアート作品。よく見ると古いラジオやカセットテープレコーダーなどが地層のごとく積み重なっているだけなのだけど、所々に点いている暖色のライトがいい感じに生命感を醸し出している。ロンドンにて。

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2024年4月 5日 (金)

装飾

この鏡の枠はアールデコのものなのだろうか、装飾的というかグラフィックデザインぽくて面白い。よく見ると動物などのモチーフが組み込まれているようだ。( 過去の関連記事

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ちなみに鏡に映っているのは下のアンティークのポスターで、そうは見えないけどフランスのキャンディーの広告らしい。なぜか筋骨隆々な黒猫もいる。

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2024年4月 1日 (月)

シダ

羊歯(シダ/ fern )模様の壺。型取りした粘土を貼り付けるこの方法はジャスパーウェア、そしてこの壺の形は会社のシンボルマークにもなっているポートランドの壺( 過去の関連記事 )なので、これはウエッジウッドの作品ということがわかる。

ところでなぜ羊歯なのか。暗く湿ったところに生えているイメージがあるので、あまり良い印象が無いのは私だけだろうか。19世紀の英国では羊歯ブームがあったそうだけど、その文脈もあるのかもしれない。これは最近の作品だけど。

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2024年3月27日 (水)

くねくね

腰から肩、そして頭から髪の毛の先まで楕円のかたまりが連続してくねくねつながっている女性像。

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この三次元的な立体構成を意識した造形は、パリで活動したイタリア人画家モディリアーニによるもの。彫刻家のブランクーシとの交流もあったそうなので、その影響も大きかったのかもしれない。大きな色面を持つ青い椅子も楕円形だ。なかなかモダンな表現で、抽象絵画の一歩手前な感じがとても良い。( 過去の関連記事

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