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2010年9月10日 (金)

ベルリンの陰翳

陰翳礼讃(いんえいらいさん)は、プロダクトデザイナーであればかなりな確率で読んだことがあるはずである谷崎潤一郎の散文。昭和初期の、電気による照明が普及する日本が失いつつある「薄暗い光の中で育まれた感性と文化」を指摘した名文である。

その陰翳をテーマにした三宅一生によるLED照明 IN-EI が、ベルリンの展示会 IFA のシャープのブースで展示があった。

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蛍光灯や白熱球と異なり、発熱を伴わず微妙な光量や色温度を制御できるLEDの特徴を捉え、我々の深層にある感覚に訴えかける優れた提案に感じた。特に大音量と光の洪水であるコンシューマーエレクトロニクスの、言わば狂気の様相を呈する展示会場において、日本的な静寂で深淵な空間を創出していた。

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そして陰翳のロゴは浅葉克己。デザインの特徴がグラフィカルに反映されている。浅葉さんっぽくトンパっぽい感じが、なんとなく懐かしくもあり、なぜか新しい。

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