« ニベア | トップページ | パンタグラフ »

2011年5月 2日 (月)

ミュージアム巡り80 サヴォア邸

パリ郊外のPoissy(ポワシーと読む)はプジョーの巨大な工場がある他は、他の町と同様に小さく静かな町。コルビジェが戦前に設計したサヴォア夫妻のための別荘は、その町のはずれの住宅地にある。

R0019240_r

美しいプロポーションと軽やかな佇まい(たたずまい)は、どちらかと言うとコルビジェの家具の作品が持つ印象に近いかもしれない。一階部分は3面にわたる柱列によるピロティが特徴で、広い空間を生み出している。この柱の細さが外観の印象を決定付けていると言ってもいいかもしれない。

R0019242_r

R0019301_r

ここは内部をミュージアムとして一般開放しているので入ってみた。一階と二階はゆるやかなスロープで結ばれていて、二階から屋上までも同じデザインのスロープを屋外で繰り返している。屋内と屋外とが自然な形でつながっている感覚が、今でも新しいコンセプトだと思った。

R0019295_r

地下から屋上までを貫く、小さいながらも機能的な螺旋(らせん)階段も用意されている。これがまた美しくてスキがない。

R0019267_r

住空間としては二階部分を中心にしている設計で、上がってみると驚くほど広く開放的で、しかも明るい。床のほとんどがタイル貼りなのに少し違和感を覚えたけれど、それでも魅力的な空間構成だった。

R0019265_r

そして二階のかなりのスペースを中庭として使っている。窓ガラスがあったり無かったり、天井があったり無かったり。ここに立つと、屋内なのか屋外なのかの感覚が曖昧になってくる。奥のガラスの中に見えているのはリビングルーム

R0019282_r

暗くなりがちな部屋の奥などには天窓があり、ロンシャンの礼拝堂に見られる光のデザイン( 過去の関連記事 )と共通するテクニックを感じた。

R0019270_r

敷地の入口にある使用人の家も、しっかり本邸のミニチュア版としてデザインされている。

R0019312_r


« ニベア | トップページ | パンタグラフ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/546413/51513395

この記事へのトラックバック一覧です: ミュージアム巡り80 サヴォア邸:

« ニベア | トップページ | パンタグラフ »