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2012年1月19日 (木)

ミュージアム巡り123 ZEN

欧州で比較的よく目にする「ZEN」の文字は、本来の禅宗という仏教的な宗派や教義の意味を離れ、東洋的で神秘的なイメージや、禁欲的でシンプルモダンなスタイルを伴うものを総してそう形容するケースが少なくない。そして商品やレストランなどの名前にまで平然と使われることもあるのは、日本でも逆輸入されていることかと思う。

海外でこんなにも「ZEN」の思想やイメージが普及したのは、明治~昭和初期に海外を中心にして活躍した仏教学者、鈴木大拙の影響が大きい。その時期に米国に住んで英語で仏教の著作をいくつも発表した日本人がいたことが驚きだが、調べてみるとバーナードリーチや柳宋悦( 過去の関連記事 )といった芸術家や、スイスの思想家ユングとの交流もあったとのことだ。今で言うグローバルな知識人、といったところだろう。著書「禅と日本文化」は和訳も多く、我々日本人の感覚を客観的に読み解く意味でも勉強になるので、デザイナーにはお薦めだ。

前置きが長くなったが正月に帰国した際、彼の故郷である金沢に最近できた鈴木大拙館を訪れた。

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建築は国立博物館法隆寺宝物館や、最近ではMoMA新館の設計で有名な谷口吉生。まさしくシンプルモダンで、前述のノリで言うと正にZEN的な作風が特徴だ。

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建築自体は資料室と思索空間だけの非常に小振りなつくりで、むしろ取り巻く池や庭、そして借景の広がりを意識した空間構成になっている。内と外のシームレスなつながり、これも日本的な感覚と言っていいだろう。

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前夜に積もった雪が、良くも悪くもその印象を左右してしまった感じだった。そして近くにあるSANAA( 過去の関連記事 )による金沢21世紀美術館も、同じ雪の中だった。

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