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2015年11月

2015年11月26日 (木)

7×14

デンマークが誇るヤコブセンのデザインしたセブンチェア( 過去の関連記事 )、その座面を同じくデンマークのデザイナーがアレンジしたものがこちら。

合板、すなはちプライウッドを何枚も重ねて作られる製造方法を考えると、意味のありそうなウイットとも考えられる。そう言えば、セブンの名称も7枚のプライウッドを使っているからとの俗説も聞いたことがある。そしてこの作品、重ねられた座面は数えてみると14枚もあるけれど、どことなくPringlesのポテトチップを想起するのは、おそらく私だけはないだろう。

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2015年11月23日 (月)

ミュージアム巡り166 女城主

歴代の城主が女性だったというシュノンソー城 Château de Chenonceau。そんなに有名じゃないと思ってたけれど、今週末のTV番組「美の巨人たち」で取り上げられるとのことなので、慌ててアップしておく。

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ここはフランス中部の、かなりな田舎にあるにも関わらず妙に訪れる人が多く感じた。近くを通るので寄ってみたのだけど、知らなかったのは私だけなのか?上の写真は館の正面で、すぐ裏手にはロワール川の支流が流れている。そしてなんと、何代目かの女城主はそこに架かる橋の上に建物を増築したのだ。素人の考えることは恐ろしい。

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そして川辺にはいかにもフランス風の、幾何学的なデザインの庭園が見える。きっと部屋から見えるようにしたかったのだろう。

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広場をはさんだ隣にあるもうひとつの庭はこちら。異なるデザインの庭が二つ並んでいるのは、王様の正妻と妾のそれぞれの庭だったとのこと。それも何やら恐ろしい話だ。

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それでもさすがは女性、インテリアはかわいらしいところも散見できる。暖炉の模様はキューピットが取り持つ王様と自分のイニシャルで、ラブラブな感じ。

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橋の下の川の水面ギリギリのところには台所がある。なるほど、水の利便が良かったのかもしれない。もちろん城主が自ら入ることはなかっただろうけれど。

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橋の下とはいえ、ちゃんとした部屋になっている。主人も来ないし、使用人にとっては意外と居心地は良かったのかもしれないな、これは。

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2015年11月18日 (水)

エコなチェス

ロンドンの公園で見かけた路上チェス( 過去の関連記事 )。シルバーとマットブラックのクールな駒に、チョークで手描きのチェッカーボード。

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そして近くでよく見ると、駒もペットボトルに塗装した手作り感たっぷりなものだった。貧乏くさいと言ってはいけない、そうだな、むしろ「ちょっとエコなチェス」かな。

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2015年11月12日 (木)

移ろいゆくもの

シスレーは、友人でもあったモネ( 過去の関連記事 )とほぼ同年代の、印象派を代表する画家のひとりだ。小規模だったけれども、めずらしく日本で展覧会があったので行ってみた。

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シスレーは生涯を通じて作品のほとんどが風景画で、色を点描風に重ねていく技法を確立してからは明るい表現のものが多い。特にその「空」の表現がとても豊かなので私は好きだ。

彼は名前が示すようにフランス生まれではあるが英国人で、画家としてパリを中心に転々と居を移しているが、その多くはセーヌ河とその支流にある街であったことを展覧会の説明で知った。春先に訪れたロワン川沿いの街モレ・シュル・ロワン Moret-sur-Loing もその一つで、彼は晩年に住み多くの作品を残している。多くの画家を惹きつけたバルビゾンからも程近い位置関係にある。( 過去の関連記事

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空と同じように刻々とその表情を変える川の流れはよほど彼の感性に響いたのだろう、多くの作品にその川面が描かれている。モネが「睡蓮」で描いた水面に映った空も同じ気づきに基づく主題、移ろいゆく空気感のようなもの、だったにちがいない( 過去の関連記事 )。そしてこのモレの街も、そんな豊かな表情を持つ川に抱かれた静かで素敵な街だった。

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その街の中心部にそびえ、ランドマークにもなっているのがこの大聖堂だ。どっしりとしていて、しかも複数の様式を包含することから、おそらく中世以前の歴史があると推測される。

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その教会の絵も、彼は数多く描いている。この写真の作品はルーアン美術館で見たもの。( 過去の関連記事

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たくさん描いているのは、実は彼が教会のすぐ裏手に住んでいたからでもあったのだろう。そのアトリエ跡は今でも残っている。

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2015年11月 9日 (月)

白い未来

モンクレールのウインドウディスプレーは、今シーズンなぜかロボット。マネキンをヒューマノイドロボットに見立てていて、それを作っているのも産業ロボットというシーン設定なのだろう。いずれも白くてツルッとシンプルなので、未来的な印象がある。写真は本国フランスではなく青山の旗艦店だけど、どうやらテクノロジーを強調するブランドコンセプトのグローバルキャンペーンのようだ。

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2015年11月 4日 (水)

ヨーガンレール

ヨーガンレールと言えば、日本のファッションブランド。Jurgen Lehl という名が示すとおり、デザイナーはドイツ人。多くの場合ヨーガンというよりはユルゲンと記されることが多いのだけれど、とても一般的なドイツ系の男性の名前だ。

そして彼は昨年、石垣島で急逝している。

その彼の作品が都内の美術館で展示されていた。それもファッションではなく、照明の作品たち。

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ヨーガンレールはナチュラルなスタイルをコンセプトにしたファッションブランドを、本国から遠く離れた日本で築いてきた。彼のライフスタイルも徹底したナチュラル志向で、やがて石垣島に移住して活動するようになったそうだ。そこで浜辺に漂着したプラスチック製品のゴミを集めるのが日課になっていたのだ。そのプラスチックを洗浄して分類し、組み合わせて作られたのが今回の照明なのである。

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その強烈なまでの色の豊かさ、そして圧倒されるほどの数。この展示を一番見たかったのはヨーガンレール本人だったのかもしれないが、彼がメッセージとして込めようとしたものは我々見る者にも伝わってくる。確実に、そして痛いほどに。

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ビーチに打ち上げられたサンダルも展示してあった。哀しい美しさ、と表現すればいいのだろうか、これは。

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