« 2015年11月 | トップページ | 2016年1月 »

2015年12月

2015年12月30日 (水)

ミュージアム巡り167 モーリス・ドニ

ナビ派というゴーギャンの影響を強く受けた画派があって、代表的な画家は、御存知だろうか Maurice Denis モーリス・ドニだ。ボナール( 過去の関連記事 )やマティス( 過去の関連記事 )とほぼ同年代で、互いに影響を受けているとのことだ。

パリ郊外の住宅地、Saint-Germain-en-Laye サンジェルマン・アン・レーに、彼のアトリエを使ったミュージアムがあるというので行ってみたら、ものすごく立派な屋敷なので驚いた。

Dsc05023_r

高い天井にテラコッタのタイルの床。かつての修道院を改修して住んでいたとのことだけど、家族だけで住んでたというよりは画派の仲間たちの集うサロン的な場所だったのかもしれない。

Dsc05041_r

モーリス・ドニ本人を含め、ナビ派の作品はどれも独特の空気感が漂っている。平面的で抽象的、宗教的で装飾的。ウィーン世紀末のアートやアールヌーボーなどに通ずるテイストを感じるのは、やはりそういう時代だったのだろうか。

Dsc05028_r

なので当然のようにステンドグラスの作品も多い。平面構成の表現にはぴったりだ。

Dsc05024_r

そしてここには、モーリス・ドニと仲間たちが作ったという自作の礼拝堂がある。壁画や彫刻、ステンドグラスなど主な装飾は全て彼らの作品だ。

Dsc05030_r

写実を嫌ったという割には絵がうまい。デッザンがしっかりしている感じがする。

Dsc05032_r

Dsc05034_r

ステンドグラスにはサインなのだろうか、モーリス・ドニの名前が刻されていた。

Dsc05035_r

| コメント (0) | トラックバック (0)

2015年12月24日 (木)

パーティ

パーティの後、なのだろうか。しかし、一体どんだけ飲んだんだ?白いモエ・エ・シャンドンはアイスを浮かべる新しいシャンパンだそうで、この夏あたりからちらほら見られたけれど、年の瀬のパーティーシーズンにも活躍しているようだ。( 過去の関連記事

Dsc05215_r

| コメント (0) | トラックバック (0)

2015年12月21日 (月)

ギフトボックス

ギフトのシーズンの到来、ということで見つけたアルファベットの形をした小さな紙のギフトボックスを、都内の雑貨店で見かけた。そして名前を調べてみると、なぜかドイツのブランドだった。例えば「I」と「M」なんかでは、結構つくりの難易度が違うように見えるけど、はたしてこれらは同じ値段で売られているのだろうか?( 過去の関連記事

Dsc05686_r

| コメント (0) | トラックバック (0)

2015年12月16日 (水)

機械仕掛けのクッキー缶

昨年ヒースロー空港で買って帰ったフォートナムメイソン Fortnum & Maison ( 過去の関連記事 )のクッキー缶は、楽しいクリスマスバージョン。しかも底上げしてあって、そこにオルゴールが仕組んである。

Dsc06082_r

このクッキー缶は全体が建物の形を模していて、雪の積もったロンドン本店の正面がリアルに描かれている。

Dsc06083_r

その最上階の窓には、サンタが不法侵入している様子が。袋からお菓子がポロポロこぼれ落ちている芸の細かさ。

Dsc06084_r

| コメント (0) | トラックバック (0)

2015年12月10日 (木)

イメージのリアライゼーション

フランク・ゲーリー Frank Gehry ( 過去の関連記事 )がデザインしたパリ郊外のミュージアム FONDATION LOUIS VUITTON の設計過程を紹介する展示が、表参道のルイ・ヴィトンの旗艦店で行われていたので見てきた。

この奇抜なミュージアムは、実際に体感するとわかるのだけど( 過去の関連記事 )実に捉えどころがない。環境的に遠くから俯瞰しづらいし、近づいても曲面のガラスが映し出す風景によって形態を捉えにくい。建築本体も複雑で、自分が建物の中のどこにいるのかを直感的に認識することさえ困難だった。もちろんそれがゲーリーの狙いだったのかもしれないけれど。

そして展示、いきなりこのドローイング!複雑に絡み合い、のたうちまわる線。ゲーリー本人にしか、そこで表現しようとした意図は理解できないだろう。

Dsc05573_r

初期段階のモデルが多数展示してあった。かなり最初の段階から機能的な本体部を透明のカバーで覆うコンセプトがあったことがわかる。

Dsc05569_r

少しづつ、風を視覚化するかのように揺れ動くイメージへと変わっていく様子がうかがい知れる。このあたりの、ラフだけどとても感覚的なスタディはゲーリー建築の真骨頂と言える。このイメージを最終的な設計に落とし込んで実際に建築として建ててしまうわけだから、その果てしない労力は想像を絶するものに違いない。

Dsc05567_r

これは少し大きなペーパーモデル。ミュージアムは公園の中に建てるので、動線を遮らないようにと公共スペースを中心部に通すアイディアがあったようだ。

Dsc05586_r

そしてこれは、おそらく設計を進める過程で作られたであろうモデル。三次元形状が多用されているので、さぞかし設計も大変だったろうことが推測できる。もちろん今の時代は全てデジタルで開発されているのだろうけれど、確か世界中で400人くらいのエンジニアが同時に開発を進めたと聞くので、データを制作し共有し検証し修正しといったことを統括するシステム自体も最先端なものだったにちがいない。

Dsc05582_r

これは透明素材を使った、かなり最終案に近いモデル。陽の光を採り入れた屋上のスペースの心地よさげな提案は、実際そこで感じた空気感を呼び起こさせるほどリアルだ。

Dsc05588_r

この展示があったのは最上階にあるギャラリーだったので、表参道の街並みと合わせてみることができる。もし都内にあったらこんな感じかなと空目して見るのも面白い体験だった。

Dsc05590_r

1:10くらいだろうか、かなり大きな部品モデルもあった。これは設計検証を目的としたプロトタイプに違いない。

Dsc05577_r_2

そして艶消し透明のアクリルをワイルドに組み合わせただけのオブジェ。コンセプトを語っているのだろうか、やたらカッコいい。これは欲しいぞ。

Dsc05592_r

| コメント (0) | トラックバック (0)

2015年12月 7日 (月)

アンフレンドリーな未来

メルセデスが今年になって打ち出している Luxury in Motion コンセプトは、自動運転によって車が動くリビングルームに変わるというもの。東京モーターショーでは、さらに内部空間を広めてラウンジにしたコンセプトカーが展示されていた。

Dsc05774_r

で、外観はというと、怖いくらいのアンフレンドリーさ。自動運転してるんだ、どけどけっていう感じなのかな。これが走っていたらさぞかし怖いだろうし、何よりもそんな未来はいやだなあ。( 過去の関連記事

Dsc05776_r

| コメント (0) | トラックバック (0)

2015年12月 2日 (水)

森の中の複雑な象徴

シャンボール城 Château de Chambord は広大な私有地の森の中にある、比較的大きな城。城の中心部にはダビンチが設計したという大きな二重螺旋の階段があるそうだけど、ここはとりあえず外から眺めただけにした。それでもアンボワーズ城( 過去の関連記事 )、クロ・リュセ( 過去の関連記事 )、シュノンソー城( 過去の関連記事 )と共に、先週末のTV番組「美の巨人たち」で取り上げられていたので、あわてて写真を探して追加しておくことにした。

Dsc04769_r

屋根に群がるような象徴的構造体は、窓もあるようなのでそこに小さな部屋なのか、あるいは見張りの為の塔なのか、もしかすると大きな煙突群だったり、はたまた何かを示唆する象徴あるいは単なる飾りだったりするのか。妙に複雑で込み入った不思議な仕立てになっていた。広大な森の中で一体何をチマチマやってるんだかという感じだったけど、まあ貴族の趣味の城っていうノリだったのかもしれない。実際にここは居城ではなく、ましてや戦争の砦としての機能もなく、言ってみれば象徴としての城だったのだ。

Dsc04771_r

| コメント (0) | トラックバック (0)

« 2015年11月 | トップページ | 2016年1月 »