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2016年9月

2016年9月30日 (金)

ミュージアム巡り189(US編) フィリップス家

ワシントンDCの DuPont Circle の近くにある、鉄鋼王(USにも王様が多いようだ)フィリップス氏の個人コレクションが母体となった美術館 The Phillips Collection。ここも独特の色合いの赤レンガだった( 過去の関連記事 )。

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かつて個人邸だった部分と、のちに増築されたミュージアム部分とが通路で連結されている。こちらは旧宅の方のホールにある暖炉。すごく大きくて、貫禄がある。

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ここの目玉は、この大きなルノワール。「舟遊びをする人々の昼食」というタイトルで、友人たちと過ごす楽しい午後という感じの幸福度が高いシーンを描いている。

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実際にこの絵は彼の友人や知人がモデルになっていて、右下の男性は画家のカイユボットだそうだ。そしてこの小型犬を抱き上げた女性は、その後ルノワールの奥さんになるモデルさん。彼の絵には何度も登場している。

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そしてこれはモネの描いた数少ないロンドン、 Waterloo bridge。彼が「印象、日の出」を描く直前の絵、ということなので、まさに印象派誕生前の絵ということになる。

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そしてここはアメリカ、ということでオキーフ。彼女の絵も大好きだ。

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アメリカといえば、もちろんエドワード・ホッパーも忘れてはならない。( 過去の関連記事

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色々と有名な作品のコレクションがあったけれど、旧宅の暖炉の傍に掛けてあった Walt Kuhn という米国の画家によるこのパンの絵が、なぜか心に残って離れない。戦前のもので、どちらかというとモダンアートの領域なのかもしれないけれど。素朴というか、簡潔というか、純粋というか。

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2016年9月26日 (月)

現役アンティーク

トラムの木製車両は、たぶん日本にも残っていると思うけれど、欧州でもあちこちで現役で働いている。こちらはミラノで乗ったもので、古いものを大切にするという以前に新車を買う予算が無い、という事情が勝っているのかもしれない。( 過去の関連記事

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そしてこちらは、UKで見かけたガラスも鉄板も全て板材のシトロエン。Hトラックと呼ぶそうで、戦後長らく製造されていたこともあってか、あちこちで現役の姿を見ることができる。ただこの場合は、商業的にアンティーク感を醸し出そうという狙いを感じる。

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2016年9月21日 (水)

ミュージアム巡り188(US編) ジョージタウン

ワシントンDCのジョージタウンと言えば、多くの政治家を輩出してきた同名の大学で有名。初代大統領が就任した年に設立、だそうなので歴史のある大学だ。街は小さいけれど、ボストンに少し似た印象の、歴史と味わいを感じる素敵な街並みだった。

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その中でも、ひときわ古いこの歴史的建造物は Old Stone House と呼ばれる民家で、今では整備され見学できるようになっている。

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もともとは18世紀の職人の家だったそうで、石造りで質実剛健な印象だ。

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中の部屋は、当時の生活が再現されていた。古き良き時代のアメリカ、そんな感じ。掲示してある解説によると奥に見える大きな時計は、一時期この家の通りに面した部屋を借りて時計屋をしていた人が作って置いていたという、まさにこの場所オリジナルのものだそうだ。

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家具も年代物に違いない。独特の風格を感じる。

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展示されている家具や古道具は、ほぼ全て地元の人たちからの寄付だそうだ。どれも味わいがあって素敵だった。

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2016年9月16日 (金)

自由な女神

前にパリの街で見かけたこれは、ん?自由の女神?いや、バーの入口に描かれたキャラクターのようなものだ。カジュアルな雰囲気なので、むしろこれは「自由な女神」なのかもしれない。

そういえばニューヨークの自由の女神はフランスから贈られた独立記念日のお祝いで、「自由・平等・博愛」というフランス建国の理念に通ずるメッセージがあったようだ。もしかして、このイラストの意味も同じ?

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2016年9月12日 (月)

ミュージアム巡り187(US編) 赤レンガ

ワシントンDCには、スミソニアン系列以外にも様々なミュージアムがある。US編のレポートがなかなか終われない。この赤レンガ ( 過去の関連記事 )の大きな建物は100年以上前の官公庁で、今では National building museum という、小規模な建築系の企画展を細々とやっているような感じの博物館だ。

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外観のアクセントになっているベージュのレリーフは、近くに寄るとテラコッタの塑像であることがわかる。どうやら南北戦争を題材にしているようだ。

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建物の中にいても、この赤レンガの存在を強く認識させられる。例えば、この暖炉。あまりこういう感じのものは見たことが無い。

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この建物内部のほとんどが大きな吹き抜けの空間になっていて、大統領就任式の一環のダンスパーティーなんかも行われるそうだ。そしてその中央部には、そびえ立つ巨大な大理石の柱が?と思いきや、これもレンガを積層したもので、大理石調の模様を施したものだそうだ。確かに継ぎ目が全くないので、よく見ると不自然な感じだ。( 過去の関連記事

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2016年9月 7日 (水)

蜂蜜

フランスの田舎に Provins プロヴァン という、中世の姿を残した古い街がある。街には小高い丘があって、その頂には当時の城が半ば朽ち果てながらも残されている。

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街はその城を中心として拡がった商業都市だったそうで、今でもその時代の雰囲気が良く残されている。そして、ここはなぜかバラが有名だそうで、バラの蜂蜜を売っている店があった。

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店内に展示してあったこちらは、猫つぐらではなくハチの巣箱。手作りの藁細工で、温かみがある昔のものだ。南ドイツでは小屋そのものが巣箱になっている大きなものを見たことがあるけれど( 過去の関連記事 )、こちらを同じく家に例えると藁葺の民家といった風情だ。

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中には土を塗ったものや、板を組んで作られたものも展示してあった。おそらく、今ではもっと近代的なものなのだろうけれど。

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その店で買って帰ったバラの蜂蜜がこちら。バラと共に城の絵がラベルに描かれている。

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そして、フタにはリアルな蜂が!こわい!

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2016年9月 2日 (金)

ミュージアム巡り186(US編) アメリカンアート

米国ワシントンにあるスミソニアン博物館群の、たぶんこれでラストのレポートは、その名もズバリ American Art Museum。古い建物だけどコートヤードには写真のようにモダンな屋根があって、この日は何かイベントがあるようで、その準備をしていた。欧米のこういった半ば公共的な場って何かとパーティなどに活用されることが多いけれど、日本でももっとあっていいと思う。

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さて美術館。これらは西部開拓時代に大陸を巡り、インディアンの風俗を描き続けた George Catlin という画家によるもの。

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例えば衣装や化粧、髪型など、今は消えてなくなってしまった部族の風俗も描かれているに違いない( 過去の関連記事 )。おそらく写真も無かった時代なので、これは民俗学的価値も高いのだろう。

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そして印象派のようなこのタッチは、それもそのはず「アメリカ印象派」というジャンルがあるそうで、その代表的な画家 Childe Hassam チャイルド・ハッサム によるもの。メアリーカサットとも交流があったというが、フランスで活躍した彼女とは違ってメイン州など東海岸を中心に活動したそうだ。

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やはり米国独自のアートは、二次大戦後のモダンアートからだと思う。その代表選手のひとりが、このエドワード・ホッパー。「ナイトホークス」なんかが有名だけど、こういった映画のワンシーンのような雰囲気のある作風が、自分も若い頃は大好きだった。

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たとえそれが人物が描かれていない風景だとしても、彼の作品の場合はどことなくストーリーを感じるから不思議だ。何かが起きる予感、あるいは何かが起きた余韻。

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そしてこのミュージアムは絵画だけでなく、家具や生活道具などもコレクションの対象になっているのがうれしかった。例えばこういったアンティークのシェイカー家具。おそらく今でも全く同じデザインで作られているのだろう。

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かなり前だけど、マサチューセッツのハンコックにあるシェイカービレッジに行ったことがあるが、そこで買ったオーバルボックスと同じようなものも展示してあった。

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アンティーク・キルトの世界も奥深い( 過去の関連記事 )。これはベツレヘムの星、英語で言うと Guiding Star というキリスト教的に意味の深いパターンだ。( 過去の関連記事 )。

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その他、生活道具もあれやこれやあって興味深い。このフォークなんて、世界共通だ。( 過去の関連記事

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そして屋根裏部屋、と呼ぶにはあまりに立派な最上階。元々は特許庁の建物だったそうなので、おそらく資料の保管スペースだったのをリノベーションしたのだろう。

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ここは未整理のアメリカン・アンティークの宝庫。とりあえず見て回れるようになっているので、時間さえあれば探検のしがいがある。

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いろいろあるけど、個人的にはプリミティブなものがイイ感じ。この鳥さんは、欲しい!

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これはロボット?ではないようですが、ブリキのオブジェなのだろうか。もしかするとパイプとかの商品サンプルなのかもしれない。いずれにせよ無垢な感じがとても良い。

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