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2016年11月

2016年11月30日 (水)

ゴッホ終焉の地

ゴッホ終焉の地、オーヴェール=シュル=オワーズ Auvers-sur-Oise を訪れたことがある。彼が南仏のサンレミでの療養生活過去の関連記事を終えて移り住んだ、パリにほど近いヴェクサンの森にある、小さく静かで、そして美しい街だ。

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ゴッホがオーヴェールで住んでいた部屋はレストランの屋根裏にあり、ガイドツアーで見学できるようになっていた。天窓だけの狭くて暗いその部屋は、まさに彼が息を引き取った場所でもある。

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彼がこの街で描いた教会( Wikipediaへリンク )も近くにあった。絵の印象よりはるかに大きく、そしてもちろん、まっすぐに感じた。絵の中で教会の傍に描かれた女性はオランダの民族衣装を着ているが、これは思い出や幻想といったイメージを現実の風景に織り込んで描いたゴーギャンの影響にちがいない( 過去の関連記事 )。

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そして自ら銃で胸を撃ったとされる場所もこの近くにあって、そこにある墓地で弟のテオと共に静かに眠っていた。ああ、切ない。

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2016年11月25日 (金)

ゴッホとゴーギャン

ゴッホとゴーギャンの切なく哀しいストーリーを、二人の作品だけで構成する企画展で再現しようとする試みが今、都内で催されている。会場の出口には、ゴッホが描いたゴーギャンの為に自ら用意した椅子と、かの有名な寝室の絵に描かれている彼自身の椅子が再現され並べて展示してあった。「ご自由にお座りください」とは粋な演出だ、都美館。

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そして、この絵葉書は出展されていたゴッホのアーモンドの花。新しい創作活動を夢見て訪れたアルルで、部屋に持ち帰って描いた希望の花だ。解説によると、ゴーギャンとの共同生活が始まる前の春先に描いているとのことだ。ああ、切ない。( 過去の関連記事

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2016年11月21日 (月)

Paul Smith

Paul Smith と言えばUKを代表するファッションデザイナーのひとり。そんな彼の作品やコレクション、制作過程などを紹介する展示会が上野の森で催された。これはロンドンの Design Museum ( 過去の関連記事 )で数年前に行われた Hello My Name Is Paul Smith 展の巡回だそうだ。ちなみにそのテムズ河畔の渋いミュージアムも今秋、川を渡った Kensingtonに移転してリニューアルオープンしたばかりだ。

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昔の作品やプロトタイプなどが多かったのは、新しい作品はお店に行けば見れるよね、ということなのだろう。こういった派手なカラープリントなんかは、一世を風靡した代表作だ。

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彼のスタジオを再現した部屋なんかもあって、ファッションを勉強している人には良い刺激になっただろう。彼がどんな素材と向き合っているか、どんなものにインスパイアされているのか、何を感じているのか。

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彼の活動は洋服だけにとどまらない。カラーリングや得意のストライプパターンを施した車やバイク、家具など。前にも書いたが、デザイン視点で見るとファッションとプロダクトの境界はオーバーラップしていると思う。( 過去の関連記事

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ちなみにこの MINI や Triumph は、UK発祥のブランドだ。( 過去の関連記事 ) 

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こちらは北欧のケアホルム。張地が違うだけで、こんなに印象が変わる。( 過去の関連記事

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特に印象的だったのが、彼が駆け出しのデザイナーだった頃のエピソード。展示会を開くようなお金も無く、ホテルの一室に作品を展示した様子を紙のアートワークで再現していた。やっぱり情熱が全てをドライブするんだなあ。

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2016年11月16日 (水)

紙の椅子

紙の椅子と言えば、このフランクゲーリーの名作。一度座ってみたいとは思うけれど、この巨大な ゴミを アートを 自分の部屋に置きたいとは決して思わない。

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ゲーリーの段ボール椅子は、これも有名( 過去の関連記事 )。こう見えても Vitraで確か10万円くらいするはず。

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そして、あなたはこの椅子の背板にもたれかかる勇気はあるだろうか?

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そういえば、以前に行ったゲーリー設計の Vitra Museum ( 過去の関連記事 )の前には、同デザインのコンクリート版があった。

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そして最近プリツカー賞をとった坂茂と言えば紙筒、そしてこの椅子も彼のデザインした紙筒の椅子。ゲーリーのものが感覚に訴えかけるアートだとすると、こちらは理性に訴えかける実用重視デザインという感じだろうか。あなたは、どちら派?

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2016年11月11日 (金)

ガイコツ

ラムフレーバーのビール?何それ、味がイメージができない( 過去の関連記事 )。それにしてもワルな感じのグラフィックだこと。その名も Cubanisto ということで、キューバからカリブの海賊を想起してガイコツのカタチに至ったのだろうか。

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そして、これぞまさしく海賊=ガイコツのイメージ。なぜかフランスの港町、サン・マロにて。( 過去の関連記事 )。やっぱりこれは万国共通イメージなのね。いったいこの文化的文脈は、どこがルーツなのだろう。( 過去の関連記事

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2016年11月 7日 (月)

欧州の米国人

パリのアメリカ人、と言えばガーシュウィンの曲かジーンケリーの踊る映画が有名だけど、個人的には女流画家のメアリー・カサットを想起する。ただ、印象派としてパリで活躍しパリで没したので、ほぼフランス人画家として認知されているのではないだろうか( 過去の関連記事 )。そして彼女の作品は、特に子供の表現が女性目線で素晴らしいとの評を聞くけれど、実際は母親の経験が無かったそうだ。

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上の絵は、彼女の故郷であるピッツバーグに近いフィラデルフィア美術館でこの春に見たもの( 過去の関連記事 )。そして、この夏には彼女の企画展が地元の横浜美術館で催されていたので、これも何かの縁ということで見てきた。たしか今、京都へ巡回しているはずだ。

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一方、ロンドンのアメリカ人と言えば誰だろうか。美術の文脈で言うと、やはりホイッスラーあたりか。( 過去の関連記事

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上の写真もフィラデルフィアで撮ったものだけど、これは昨年の横浜美術館での企画展に出展されていたもので、再会となった。横浜では、まるで浮世絵のような Old Battersea Bridge も来ていた。この橋は形を変えて今でもテムズ川に架かっていて、近くにはアップルのUK本社が移転すると言われている有名な発電所がある。私たちの世代だと、ピンクフロイドのブタの飛ぶ発電所、でピンとくるかもしれない。

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2016年11月 2日 (水)

ミル

Cole & Mason というUKの老舗ミルメーカーによる、ソルト&ペッパーのミル。ちょっと垢抜けない感じがUKっぽい、って言ったら怒られるかな?

ところでペッパーミルと言えばフランスのプジョーが有名だけど、車のプジョーと創業は同じだそうだ。確かに両社のトレードマークのライオンは、デザインが異なるけれど共に同じ家紋がルーツなのだろうし( 過去の関連記事 )、共にギアのエンジニアリングを強みとしていると考えれば納得できる。

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そしてこれは同じミルでも、コーヒーミル。ハンドルの個性が見ていて楽しい。フランスの蚤の市にて。

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