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2017年5月

2017年5月31日 (水)

消防車たち

消防車にワクワクするのは子供だけではない( 過去の関連記事 )。こちらはフランスの古都、オルレアンで見た消防車たち。このヘッドギアのような補強フレームは、どういう機能的効果があるのだろうか。ちなみに地元のルノー製。

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こちらは黄色のゼブラ模様が激しい特殊車両( 過去の関連記事 )。

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以前、パリのマレ地区に泊まった時( 過去の関連記事 )のホテルの目の前が、フロントの男性いわくナポレオン時代に作られたフランス最古の消防署とのこと。なので伝統的にパリの消防署だけはフランス軍に属しているらしい。

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そんな事情もあって、ここはかつての城壁の中に相当する場所に位置している。たまたま扉が開いたので中をのぞくと、こんな感じだった。小さい出入口スレスレの大きな消防車が、何度か切り返しながら苦労しながら出動していった。

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そしてアメリカ。やっぱり大きい。パキパキしたガサツな作りや紅白の華やかなカラーリングも、やっぱりアメリカンな感じ。

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ちなみに日本はこちら。なぜかかわいく感じるのは、小振りなサイズだけではないと思う。

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2017年5月26日 (金)

モディリアーニ

パリで活動したイタリア人、モディリアーニ。昨年に来日していたこの作品は、その平面的な表現のせいか、それとも極端にデフォルメされた「なで肩」のせいか、何となく和風に感じる。昔、事務所にいたMさんにそっくりだ。

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あたかも仮面の目の穴のように描く彼の作風には、いったいどういう意図があったのだろうか( 過去の関連記事 )。日本人は目から、しかし欧米人は口元から相手の表情をつかみ感情を伺うと聞いたことがあるが(サングラスをかけた人に不安を感じるのは日本人だけ?)、彼の絵を見て我々が覚える不安感の理由は、まさにそこにあるのかもしれない。

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そしてこの男性像は、乾いた空気感や地中海的な色味がイタリアっぽい。事務所にいる若手のM君にそっくりだ。

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2017年5月22日 (月)

リュトン

上野の東京国立博物館に展示してあった、中近東で発掘されたという紀元前の土器。造形的にも完成度が高いので驚きだ。持ち手が付いているけれど、コップだとしたらどうやって飲み物を入れて置くのだろう、もしかして酒を注がれたら置くことを許されないで飲み続けるしかないヤツ?と思って調べてみると、どうやらこれは儀式用の器で神聖な水(あるいは酒?)を入れるとヤギの口から流れ出るように穴が空いているとのこと。リュトンと呼ぶらしい。諸説あるそうなので興味のある方は調べてみては?( 過去の関連記事

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2017年5月17日 (水)

鼠色

グレーと言うよりは、最近あまり聞かない「鼠色」な感じの陶器たち。ドイツのアンティークの店先や博物館でよく目にするこれらの陶器は、英語的にはそのまんま Grey and Blue Stoneware とも言われている。それは Salt Glaze Pottery という古い製陶法のひとつで、焼成中に塩を投げ入れガラス質のコーティングをつくってツヤを出すというもの。

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いい加減な絵付けの我が家のこのジャーは、今では植木鉢になってしまっているけれど、ミュンヘン時代に蚤の市で買ったアンティークの Grey and Blue。

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そして昨年訪れたワシントンDCのミュージアムでも、似た鼠色の陶器が見られた( 過去の関連記事 )。これもきっと、欧州から持ち込まれた技術のひとつだったのだろう。

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かつてミュンヘンで見た古い陶器製のビアマグにもあったけれど( 過去の関連記事 )、これら陶器の文字の部分も、型押ししたあとに色を入れて拭き取っているのがわかる。

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2017年5月12日 (金)

水浴

セザンヌは水浴の絵を何枚も描いている。女性の水浴図は、昨年見たバーンズやフィラデルフィアのもの( 過去の関連記事 )にあるようにユートピアを表していると言われている一方、男性の水浴図の場合はセザンヌ自身の幼少期の原体験がモチーフとなっていると言われている。こちらの写真はデトロイト美術館が保有する正方形の小品で、昨年末に上野に来ていたものだ。背景に描かれている緑が濃くて青くて美しいのは、やはりエクス・アン・プロバンスの情景なのだろうか。( 過去の関連記事

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一方、横浜美術館の常設コーナーにあったこのリトグラフは、さっぱりとしてはいるものの男性の群像であるのに加えてポーズや構図が上記作品に少し似ている。おそらく同じ時期に描かれたものなのだろう。

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2017年5月 8日 (月)

まな板

特に南ドイツでは木を愛する文化圏のためか、木製のカッティングボード、いわゆる「まな板」を売っていることをよく目にしたけれど( 過去の関連記事 )、欧州全体ではカッティングボードを使わないで調理することが多いので、あまりメジャーではないと聞いたことがある。こちらはフランスで見つけた、手作り感あふれるアンティークまな板。廃材とかを利用して作ったんだろうなあ。

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2017年5月 3日 (水)

ラスコー

フランス南西部にあるラスコー洞窟は、クロマニョン人(実にフランスっぽい名前だ)が2万年前に壁画を描いたことで有名だ。その珍しい展覧会が上野の国立科学博物館で行われた。

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壁画は、1940年その洞窟に「落ちた」飼い犬を探していた少年が偶然発見したそうだ。今では高松塚古墳のように損傷が激しくなったので保存の為に閉鎖されているが、この展覧会では3D測定したデータをもとにミニチュアで再現されていた。洞窟という言葉からイメージするような山の中腹に水平に大きく空いた穴ではなく、地面から地下に向かって降りていく複雑にうねった狭い空間だ。そう、少年の犬は「落ちた」のだ。

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そして3Dでミリ単位でリアルに再現した壁画が展示されていた。洞窟を模した暗さと狭さを演出していて、まさにエクスペリエンスだ。

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地下に複雑に入り組んだ洞窟の、その暗黒の奥深くにかがり火を頼りに潜っていった、そのモチベーションは一体何だったのだろうか。決して人に見せるためのものではなく、ましてや遊びや気まぐれなどではなく、特別な理由と明確な意図と固い決意が無ければ実行しなかっただろう。動物が多く描かれていることから、狩猟の成功と豊猟に対する「祈り」というキーワードが説明に使われていたけれど、本当にそうなのだろうか。

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彩色された壁画も、よく見るとアウトラインが線刻されていることがわかる。そして現代的な素描のような線画もある。これは川を泳いで渡る鹿の群れ、と解説にあった。2万年前ですよ、これ。

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トリ人間と呼ばれている横たわった像も描かれていて、その傍には鳥がデザインされた「投槍器」という槍投げをエンパワーする補助具が落ちている。確かにこれは、様々な推測や学説を生み出すに十分なストーリー性を持っている。

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