鼠色
グレーと言うよりは、最近あまり聞かない「鼠色」な感じの陶器たち。ドイツのアンティークの店先や博物館でよく目にするこれらの陶器は、英語的にはそのまんま Grey and Blue Stoneware とも言われている。それは Salt Glaze Pottery という古い製陶法のひとつで、焼成中に塩を投げ入れガラス質のコーティングをつくってツヤを出すというもの。
いい加減な絵付けの我が家のこのジャーは、今では植木鉢になってしまっているけれど、ミュンヘン時代に蚤の市で買ったアンティークの Grey and Blue。
そして昨年訪れたワシントンDCのミュージアムでも、似た鼠色の陶器が見られた( 過去の関連記事 )。これもきっと、欧州から持ち込まれた技術のひとつだったのだろう。
かつてミュンヘンで見た古い陶器製のビアマグにもあったけれど( 過去の関連記事 )、これら陶器の文字の部分も、型押ししたあとに色を入れて拭き取っているのがわかる。
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