« 2018年2月 | トップページ | 2018年4月 »

2018年3月

2018年3月30日 (金)

郵便の色

郵便の色、と言われれば何色を想像しますか?ポストも赤いし、日本郵便のCI色だし、やっぱり赤?前に欧州のポストの色について書いたことがあるけれど、UKとイタリアは同じく赤、ドイツやフランス、スペインは黄色だった( 過去の関連記事はこちらこちら )。

そして写真にあるような郵便ラッパ(と呼ぶか知らないが)は、欧州の多くの国でシンボル、あるいはアイコンとして使われている。昔は郵便を収集するのに、豆腐屋さんみたいに街中をラッパを吹いて回っていたのだろうか。

Dsc09803_r1


パッケージも一目で郵便、あるいは宅配便とわかるのが黄色だ。

Dsc09826_r

やはり黄色いパッケージはDHL( 過去の関連記事 )をはじめとしてドイツやオーストリアが多いけれど、ポストの赤かったイタリアにも黄色いパッケージがあるようだ。ちなみにこれらは全て、今は亡き柳本浩市さんコレクション。

Dsc09828_r

Dsc09827_r

中には青やグリーンのパッケージもあったけれど、ミネラルウオーターでも入ってそうな印象だ。いったいどこの国だろうか。

Dsc09823_r

| コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月26日 (月)

イタ車

先日、都内の博物館でイタ車のトラクターを見つけた。イタリアFIAT社の、イイ感じに使いこまれたアンティークだ。ヘッドライトの位置がクラッシックカーぽいのと、板金プレスのシートが実用的でカッコいい。なによりフロントグリルの丸みが時代を物語っていて、何とも味わい深いではないか。いや、なにせトラクター好きなもので( 過去の関連記事 )。

Dsc01379


| コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月21日 (水)

アルザス

フランスのアルザス地方の記事は何度か書いたが( 過去の関連記事 )、こちらの写真はアルザス出身の Hansi (と書いてアンジと読む)という絵本作家のイラストのクッキー缶。イラストの原画は20世紀初頭なのだろうか、少しアールヌーボーの流行の名残りのようなものを感じる。そこに描かれているのは当地の民族衣装で、特に女の子の巨大なリボンが特徴的だ。ドイツに近いわりには南欧的でもあり、どこか東欧っぽくもある、ちょっとミステリアスな雰囲気だ。はたして今でも、この文化はアルザスに残っているのだろうか。

Dsc01228

そして缶の側面には幸福のシンボル、コウノトリのイラストが。地域によっては自分の家に営巣を誘致するために屋根に台を据えることもあるそうで、ストラスブールでは市の鳥として愛されていた。ちなみに絶滅危惧種である日本のコウノトリは、調べてみると種類が異なっているようで、欧州のものと比べて体も大ぶりで、くちばしが黒く、昔から鶴と間違えられてきたそうだ。

Dsc01229

| コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月16日 (金)

bunch

Bunch という名を冠したイタリア B&B社 ( 過去の関連記事 )の花器。このパイプひとつひとつに花を挿した姿は、まさに花束 a bunch of flower ではないか。B&Bって家具だけでなく、こういうのも扱ってるのね。

Dsc00430_r

このプリミティブで詩情あふれるプロダクトをデザインしたのは深澤直人( もうひとつのブログから )。なるほど彼らしい発想だ。そして花を活けなくても、そのままでオブジェとして楽しめるのではないだろうか。イイね。

Dsc00431_r

| コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月12日 (月)

ウィンザーチェア

ロンドン西部にあるウィンザー城の周辺で、17世紀頃から作られ始めたというウィンザーチェア。二次大戦前のウィンザー朝の頃のスタイルを意味すると思っていたらとんでもない、もっと古い歴史があった。初期のものは、この写真にあるコームバックと呼ばれる櫛のような背もたれのものが多く、今でもこのスタイルは残っている。決して貴族や王室が使う華やかな家具ではなく、もともとは農民たちが生活のための実用品として作っていたそうだ。

Dsc06243

下の写真は、以前スウェーデンで見つけたコームバックのウィンザーチェアで、手前にある英国の伝統的なものを参考に、二次大戦後に若いデザイナーがロングライフの秘訣を探りつつ、ディテールをモダンにリ・デザインし製造されたものだそうだ。

R0024557_r

日本におけるウィンザーチェアは民具としての位置づけで、二次大戦後の民藝のムーブメントの一翼を担ったことで知られている。その推進役でもあった丸山太郎の活動によって、松本は日本製ウィンザーチェアの産地になった( 過去の関連記事 )。そして彼自身の民藝コレクションは松本民芸館という博物館に引き継がれ、その中にはアンティークの英国産ウィンザーチェアも多数含まれている。そのコレクションが昨年、都内の日本民藝館( もうひとつのブログから )で展示があったので見てきた。

Dsc01232

どれも作り手の工夫や思いやりが伝わる素晴らしいチェアで、心動かされるものばかりだった。もちろん詳細な解説付きの図録も入手した。五月の連休に松本に行くので、民芸館には是非とも立ち寄りたい。

Dsc01231

ちなみにこれは、我が家で毎日使っているボウバックのウィンザーチェア。年齢不詳だけど、100歳は越えているに違いない。これからもよろしく。

Dsc01230

| コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月 7日 (水)

羊の皮

紙のように筆記に使う羊の皮を羊皮紙(ようひし)と呼ぶけれど、Wikiによると正確には紙ではないそうだ。まあ、そりゃそうか。そして英語ではベラム vellum と言うけれど、デザイナーにはおなじみのベラム紙はベラムのように上質で堅牢な紙が由来であって、もちろん羊皮紙ではない。こういう素材は紙の材料が無い地域で発達したのか、あるいはそれ以上に羊が身近に大量にいたということなのか( 過去の関連記事 )。少なくとも日本の歴史には出てこないし、我々には馴染みがない。

Dsc01057_r

もともと羊皮紙は大切な書類や、聖書のような重要な書物に用いられることが多いのだけど、こちらの写真のものは楽譜。もしかすると、讃美歌のような尊いコンテンツの楽譜だったのかもしれない。レストランの壁面に無造作に飾られていたものだけど、保存状態が悪いせいか反りまくっていた。それでも数百年前の手書きの筆触は、今でも見る人の心を打つ何かを持っている。

Dsc01065_r

| コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月 2日 (金)

3の意味

3月になった。ところで3という数字は、どういう意味を持っているのだろうか。割り切れる2や4でもない、あえて3。今の時期だと金メダル銀メダルに次ぐ銅メダルで、メダルがもらえるのはトップ4ではなく3。プロダクトで例えると、二輪でもなく四輪でもなく三輪車( 過去の関連記事 )、あるいは三脚の家具( 過去の関連記事 )など、決して主流ではないもののちゃんと理由があってニッチを支えているものが多いような気がする。

こちらはドイツで見かけた古代の壺で、三つの把手が付いている。現代ではあまり見かけないのはなぜだろう。三人で運んでいたから?もしかして、昔は手が三つあった?

Dsc03451

パリの地下鉄車内にあった手すりも、不思議な三つ又。これはこれで機能的な理由がありそうだけど、溶接で作るのが大変だからなのか、あまり見かけない。

Dsc03404_r_2

| コメント (0) | トラックバック (0)

« 2018年2月 | トップページ | 2018年4月 »