絶妙の後脚
ウェグナー( 過去の関連記事 )については何度か書いたが、こちらは紹介してなかったシェルチェアー。プライウッドの曲面を巧みに組み合わせたシンプルな造形で、翼のように左右に伸びる大きな座面が特徴的だ。個人的には、そこが好きになれないポイントなのだけど、当時のミッドセンチュリーの時代感みたいなものもあったのかもしれない。
この時代のチェアーは、シンプルを極めようとした結果なのかもしれないが、三脚のものが少なくない( 過去の関連記事 )。このシェルチェアーもやはりプライウッドを使った三脚なのだけれど、他と決定的に異なるポイントがこの後脚。レイドバックした背もたれを中央付近まで深々と受け止め、視覚的にも確実にバランスを支えている安定の造形だ。
こちらは珍しい、赤の光沢で塗装されたバージョン。初めて見たけれども、ミッドセンチュリー感がぐんと増している。和風?たしかに。
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