2018年5月11日 (金)

絶妙の後脚

ウェグナー( 過去の関連記事 )については何度か書いたが、こちらは紹介してなかったシェルチェアー。プライウッドの曲面を巧みに組み合わせたシンプルな造形で、翼のように左右に伸びる大きな座面が特徴的だ。個人的には、そこが好きになれないポイントなのだけど、当時のミッドセンチュリーの時代感みたいなものもあったのかもしれない。

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この時代のチェアーは、シンプルを極めようとした結果なのかもしれないが、三脚のものが少なくない( 過去の関連記事 )。このシェルチェアーもやはりプライウッドを使った三脚なのだけれど、他と決定的に異なるポイントがこの後脚。レイドバックした背もたれを中央付近まで深々と受け止め、視覚的にも確実にバランスを支えている安定の造形だ。

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こちらは珍しい、赤の光沢で塗装されたバージョン。初めて見たけれども、ミッドセンチュリー感がぐんと増している。和風?たしかに。

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2018年5月 7日 (月)

エスプレッソマシン

エスプレッソ、と言えばイタリア。そしてイタリアの家電、と言えばデロンギ。ということで、デロンギ社のエスプレッソマシンがこちら。デザインは素っ気ないというか、マシンに徹しているのだけど、ドイツ家電とはまた異なるセンスを感じる。日本でデロンギと言えば、なぜかオイルヒーターが有名だけど、これからはコレになるのかな?

そして創業者の名前なのだろうか、De'Longhi というスペルがまたイタリアっぽくて、Lamborghini みたいでカッコいい。全然ちがうけど。

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2018年4月 9日 (月)

AI

AI と言っても Audi の場合、Audi Intelligence というコンセプトを意味している。もちろん人工知能の技術も使っているに違いないが。Audi に限らず自動車業界では、各社インテリジェンス化する車のブランドづくりに躍起となっている様相だ。この写真を見てもわかるように、かつてエンジンを冷却するためのエア・インテイクと、電球をベースとしたヘッドライトが造形の主要素だった車のフロントフェイスは、いまや機能的エレメントを失い主題、例えばこの場合は知能、の表現としてのキャンバスとしての役割を担うようになった。

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そのAI の文字をロゴの中心に配したELAINE というのが、新しいAudi のコンセプトブランドらしい。Audi の四つの輪のロゴマーク( 過去の関連記事 )が電飾化されていて、樹脂を使っているせいか少し安っぽく見えるのが残念だ。

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そのサイドミラーは、もはや人間の頼りない視覚の為にあらず、カメラを含むセンサー群の為にあるようだ。デザインとしてどうなのだろうか、これは。

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2018年4月 4日 (水)

色のチカラ

ショールームで見かけた北欧、たぶんフィンランド製、のラグマットがとてもキレイで、これからの季節にぴったりの爽やかさだった。一目見てぱっと気分が華やぐ感じがして、本当に色のチカラというかデザインのポテンシャルってすごいと思わせる( 過去の関連記事 )。よく見るとブルーの彩度が高いだけだけど、程よく全体を支配しているのがわかる。色のチカラを借りて、気分を上げて、さあ新年度!

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2018年3月30日 (金)

郵便の色

郵便の色、と言われれば何色を想像しますか?ポストも赤いし、日本郵便のCI色だし、やっぱり赤?前に欧州のポストの色について書いたことがあるけれど、UKとイタリアは同じく赤、ドイツやフランス、スペインは黄色だった( 過去の関連記事はこちらこちら )。

そして写真にあるような郵便ラッパ(と呼ぶか知らないが)は、欧州の多くの国でシンボル、あるいはアイコンとして使われている。昔は郵便を収集するのに、豆腐屋さんみたいに街中をラッパを吹いて回っていたのだろうか。

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パッケージも一目で郵便、あるいは宅配便とわかるのが黄色だ。

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やはり黄色いパッケージはDHL( 過去の関連記事 )をはじめとしてドイツやオーストリアが多いけれど、ポストの赤かったイタリアにも黄色いパッケージがあるようだ。ちなみにこれらは全て、今は亡き柳本浩市さんコレクション。

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中には青やグリーンのパッケージもあったけれど、ミネラルウオーターでも入ってそうな印象だ。いったいどこの国だろうか。

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2018年3月21日 (水)

アルザス

フランスのアルザス地方の記事は何度か書いたが( 過去の関連記事 )、こちらの写真はアルザス出身の Hansi (と書いてアンジと読む)という絵本作家のイラストのクッキー缶。イラストの原画は20世紀初頭なのだろうか、少しアールヌーボーの流行の名残りのようなものを感じる。そこに描かれているのは当地の民族衣装で、特に女の子の巨大なリボンが特徴的だ。ドイツに近いわりには南欧的でもあり、どこか東欧っぽくもある、ちょっとミステリアスな雰囲気だ。はたして今でも、この文化はアルザスに残っているのだろうか。

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そして缶の側面には幸福のシンボル、コウノトリのイラストが。地域によっては自分の家に営巣を誘致するために屋根に台を据えることもあるそうで、ストラスブールでは市の鳥として愛されていた。ちなみに絶滅危惧種である日本のコウノトリは、調べてみると種類が異なっているようで、欧州のものと比べて体も大ぶりで、くちばしが黒く、昔から鶴と間違えられてきたそうだ。

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2018年3月16日 (金)

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Bunch という名を冠したイタリア B&B社 ( 過去の関連記事 )の花器。このパイプひとつひとつに花を挿した姿は、まさに花束 a bunch of flower ではないか。B&Bって家具だけでなく、こういうのも扱ってるのね。

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このプリミティブで詩情あふれるプロダクトをデザインしたのは深澤直人( もうひとつのブログから )。なるほど彼らしい発想だ。そして花を活けなくても、そのままでオブジェとして楽しめるのではないだろうか。イイね。

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2018年3月12日 (月)

ウィンザーチェア

ロンドン西部にあるウィンザー城の周辺で、17世紀頃から作られ始めたというウィンザーチェア。二次大戦前のウィンザー朝の頃のスタイルを意味すると思っていたらとんでもない、もっと古い歴史があった。初期のものは、この写真にあるコームバックと呼ばれる櫛のような背もたれのものが多く、今でもこのスタイルは残っている。決して貴族や王室が使う華やかな家具ではなく、もともとは農民たちが生活のための実用品として作っていたそうだ。

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下の写真は、以前スウェーデンで見つけたコームバックのウィンザーチェアで、手前にある英国の伝統的なものを参考に、二次大戦後に若いデザイナーがロングライフの秘訣を探りつつ、ディテールをモダンにリ・デザインし製造されたものだそうだ。

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日本におけるウィンザーチェアは民具としての位置づけで、二次大戦後の民藝のムーブメントの一翼を担ったことで知られている。その推進役でもあった丸山太郎の活動によって、松本は日本製ウィンザーチェアの産地になった( 過去の関連記事 )。そして彼自身の民藝コレクションは松本民芸館という博物館に引き継がれ、その中にはアンティークの英国産ウィンザーチェアも多数含まれている。そのコレクションが昨年、都内の日本民藝館( もうひとつのブログから )で展示があったので見てきた。

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どれも作り手の工夫や思いやりが伝わる素晴らしいチェアで、心動かされるものばかりだった。もちろん詳細な解説付きの図録も入手した。五月の連休に松本に行くので、民芸館には是非とも立ち寄りたい。

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ちなみにこれは、我が家で毎日使っているボウバックのウィンザーチェア。年齢不詳だけど、100歳は越えているに違いない。これからもよろしく。

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2018年2月21日 (水)

未来的なデザイン

ポルシェの優雅なクラッシックカーの展示があった。かつてシュツットガルトにあるポルシェミュージアム( 過去の関連記事 )に行ったときにも、同じ車種をいくつか見た記憶がある。この流線形的なデザインは、当時は未来的で最高にカッコよかったのだろう。ジェームスディーンが事故って亡くなったのも、確かこのモデルだったし、未来の国からやってきたスーパージェッターも、似たような車に乗っていた。そんな時代のデザインだ。

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そういうワクワクを今の車に感じないのは社会が成熟したせいか、そして消費者も大人になったということなのか。もちろんデザインの完成度は現代的には最高レベルで、確かに美しいのだけど。まさか我々は、いつのまにか未来を描けなくなってしまっているのではあるまいか。まさかね。。。

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2018年2月12日 (月)

白樺

フィンランドといえばグラスウエアが有名だけど( 過去の関連記事 )、こちらはモダンなLEDライト。地元の白樺材を使っているとのことだ。

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繊細でナチュラルな表現が、どこか和風にさえ感じるのは、町家の格子や座敷の建具なんかを想起するからかもしれない。きっと和室で使っても、違和感なく調和するのだろう。いつも思うのだけれど、北欧の家具や工芸は日本のものと共通する「何か」を感じる( 過去の関連記事 )。

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