2017年10月 9日 (月)

大工道具

ドイツの伝統的な木組みを再現した展示が、神戸の竹中大工道具館にあった。この複雑な形状は、どうやら単なる装飾的な意味合いだけではないようだ。( 過去の関連記事

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それを作るための古い大工道具たちも、すぐ横に展示してあった。( もうひとつのブログから

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鉋(カンナ)はこんな感じ。中央のものは、ミュンヘンの蚤の市で入手したものと似ている。( 過去の関連記事

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昔の鋸(ノコギリ)は糸鋸(イトノコ)のような形だったようで、張力によるテンションによって刃の長さを確保しているようだ。

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こちらはロンドンだけど、地下鉄のCharing Cross駅にはその土地のストーリーが描かれていて、そこには似たスタイルの鋸が登場している。

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2017年9月15日 (金)

公開制作

ギャラリーの一室がそのままアート作品になっているこれは、教室をモチーフにしたのだろうか、あるいは教育に対する何らかのメッセージなのか。壁一面が黒板になっている。

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そしてアーティストはこちらの方。

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そう、来場者が自由に参加でき、その変化していく様が作品そのものなのだ。参加型アートと言うよりは、公開制作に感覚が近い。何年か前、ポンピドゥーセンターにて。( 過去の関連記事

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2017年8月18日 (金)

ムーア好き

比較的あちこちで見る英国の彫刻家ヘンリー・ムーア( 過去の関連記事 )の作品。特に日本の美術館では当たり前のように目にするのは、もしかして日本人はムーア好き?

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彼の作品は抽象度合いが程よくて理解がしやすく、造形的にも優しい印象のものが多いので、見ていても楽しいものが多い。

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中にはこんなのもあったりする。確かに、カワイイもの好きの日本人には好まれるのかもしれない。

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2017年8月14日 (月)

ミュージアム巡り192 Levi's

ジーンズの Levi's は、ゴールドラッシュの最中に労働者向けのパンツをサンフランシスコで製造販売したのが始まりだそうだ。創業の Levi Strauss さんは、その名前からもイメージできるようにドイツ移民で、ニュルンベルクの北にある彼の生家は今ではミュージアムになっているそうだ。

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本社はやはりゴールドラッシュに沸いたサンフランシスコにあって、この春たまたまその建物の前にあるデザイン事務所を訪問したついでに立ち寄った。

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ロビーにはショップやカスタマイズのワークショップもあって、今風のクラフテッドなテイストだった。

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そしてここにはちょっとしたミュージアムもあって、その展示の目玉はアンティークのジーンズだった。こちらはボロボロのカーキ。

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そして初期の頃のジージャン(って今でも言うのかな?)、とは言っても確か二次大戦の頃だったはず。

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通常ジーンズを染める工程では大量の水を使うのだけど、ここはカリフォルニア、水の消費を抑えることは企業の美徳とのことで、その技術をアピールしていた。

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ところで、柳本浩市のコレクションを見に行った時に Levi's の商品ラベルを見つけた。いかにも古き良きアメリカンな感じなのは、狙ってコントロールしたものなんだろう。

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2017年7月21日 (金)

ジャコメッティ

イタリア国境に近いスイスの山村で生まれ、パリで活動したジャコメッティの企画展が、この夏に都内で行われている。A4サイズのパンフレットは、広げると縦長のポスターになるというちょっとしたアイディアのデザインで、彼の作品との相性も考えられていて素敵だった。

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図録は買わなかったけれど、前売り券を買うと立派な解説パンフレットがついてきた。この三人の男は、パリの街角を行き交う人々を切り取ったかのようなクールな作品だった。

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二次大戦をはさんだある時期、彼の作品は矮小化を続け、展示の中にはマッチ棒の半分くらいの彫刻(と呼ぶのかな?)まであった。中にはいい感じのものもあって、持って帰りたい衝動に駆られたくらいだ。

一方その反動もあってか、晩年には大型の作品も手掛けていて、見上げるような作品三点は公共の場に置く目的で制作されたこともあるのだろう、写真撮影が許されていた。その中のひとつ、この女性像は百済観音に通ずるオーラのようなものを放っていて、思わず拝みたくなった。

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彼は友人である哲学者の矢内原伊作(二人の交友を文脈的に捉えた企画展がかつて葉山であった)や、同じくアーティストである弟のディエゴ( 過去の関連記事 )など、身近な人たちをモデルにした作品を数多く制作している。モデルが少しでも動くと絶望の表情をしたそうだけど、まるでセザンヌにまつわる話のようだ。実際、彼はセザンヌの作品をこよなく愛していて、模写までしている。

この巨大な男の頭部もきっと、そういった中の誰かだったのだろう。対象の実体が浮かび上がるまで執拗にストロークを重ねた彼のスケッチの多くにあるように、実に重層的な表現だ。

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そしてパンフレットの表紙にもなっている、歩く人。わき目もふらずに、まっすぐに。いささか前のめりなその様は、まさに彼の生き様そのものではないか、と書くのは少々評論家気取りかもしれない。

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2017年6月23日 (金)

the BEATLES

最近 Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band の50周年記念盤が出て、本当に久々の話題となったビートルズ。自分は解散後しばらくたってから音楽に目覚めたのでリアルタイムではないけれど、最初に熱中した洋楽はビートルズだった。写真は横浜の博物館で見つけた、全然似ていないフィギュア。リンゴスターのドラムスがまたいい加減。

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これは当時のランチボックスだろうか、ブリキ製なところが60's。アメリカの博物館にて。

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そういえばロンドンには10回くらいは行ったけれども、Abbey Road で横断歩道を渡ったり、Get back をルーフトップで歌ったアップル本社跡を訪れたりすることもなく、ビートルズの面影に接することはほぼ無かった。リバプールにでも行けば少しは違ったのかもしれないが。唯一記憶と写真に残っているのが、ロンドン博物館( 過去の関連記事 )で見つけたこのドレス。いつ着るのだろうか、これは。

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2017年6月 5日 (月)

リアルな化石

ドイツはバイエルン州の名物、始祖鳥。ミュンヘンの博物館でも見たことがあるが( 過去の関連記事 )、福井の恐竜博物館にもレプリカが展示してあった。羽の痕跡が生々しいけれど、それがどんな色だったかで印象が大きく変わるのだろう。そういえば今、上野で大英自然史博物館展をやっていて、脳の形がわかる始祖鳥の化石の本物が来ている。もちろんバイエルン産だ。

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そしてこれは、イタリアンのカニ!これは化石とはいえ、そのまんまじゃないか。おいしそう。

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2017年5月22日 (月)

リュトン

上野の東京国立博物館に展示してあった、中近東で発掘されたという紀元前の土器。造形的にも完成度が高いので驚きだ。持ち手が付いているけれど、コップだとしたらどうやって飲み物を入れて置くのだろう、もしかして酒を注がれたら置くことを許されないで飲み続けるしかないヤツ?と思って調べてみると、どうやらこれは儀式用の器で神聖な水(あるいは酒?)を入れるとヤギの口から流れ出るように穴が空いているとのこと。リュトンと呼ぶらしい。諸説あるそうなので興味のある方は調べてみては?( 過去の関連記事

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2017年5月 3日 (水)

ラスコー

フランス南西部にあるラスコー洞窟は、クロマニョン人(実にフランスっぽい名前だ)が2万年前に壁画を描いたことで有名だ。その珍しい展覧会が上野の国立科学博物館で行われた。

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壁画は、1940年その洞窟に「落ちた」飼い犬を探していた少年が偶然発見したそうだ。今では高松塚古墳のように損傷が激しくなったので保存の為に閉鎖されているが、この展覧会では3D測定したデータをもとにミニチュアで再現されていた。洞窟という言葉からイメージするような山の中腹に水平に大きく空いた穴ではなく、地面から地下に向かって降りていく複雑にうねった狭い空間だ。そう、少年の犬は「落ちた」のだ。

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そして3Dでミリ単位でリアルに再現した壁画が展示されていた。洞窟を模した暗さと狭さを演出していて、まさにエクスペリエンスだ。

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地下に複雑に入り組んだ洞窟の、その暗黒の奥深くにかがり火を頼りに潜っていった、そのモチベーションは一体何だったのだろうか。決して人に見せるためのものではなく、ましてや遊びや気まぐれなどではなく、特別な理由と明確な意図と固い決意が無ければ実行しなかっただろう。動物が多く描かれていることから、狩猟の成功と豊猟に対する「祈り」というキーワードが説明に使われていたけれど、本当にそうなのだろうか。

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彩色された壁画も、よく見るとアウトラインが線刻されていることがわかる。そして現代的な素描のような線画もある。これは川を泳いで渡る鹿の群れ、と解説にあった。2万年前ですよ、これ。

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トリ人間と呼ばれている横たわった像も描かれていて、その傍には鳥がデザインされた「投槍器」という槍投げをエンパワーする補助具が落ちている。確かにこれは、様々な推測や学説を生み出すに十分なストーリー性を持っている。

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2017年4月24日 (月)

猫の親子

以前行ったルーブル美術館の、エジプトアートのコーナーで見つけた猫の親子。当時猫は害獣駆除の家畜であり、愛すべきペットであり、家を守る神であった。

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こちらも猫の親子のフィギュア。二匹の子供が礼儀正しく乳を飲んでいる。猫好きだったんだろうなあ、愛情たっぷりの表現だ。

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