2018年12月 7日 (金)

ZU

この写真は、ドイツのメッサーシュミット社( 過去の関連記事 )による二次大戦時の戦闘機で、生産量が歴史上一番多い戦闘機という記録を持つそうだ。操作部の何か所かにドイツ語で「ZU」と書かれているが、これは「ここまで」という意味で、ちゃんとここまで閉めろというサイン。こういった几帳面なディテイルがまたドイツっぽく感じる。

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2018年10月31日 (水)

双胴機

双胴機で、しかも飛行艇、しかも単発エンジン、しかもイタリア製。こんな飛行機は見たことがない。これは模型だけど、写真なども展示してあったので、どうやら実在したようだ。

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水上離発着のフロートを兼ねた双胴部分は、おそらく客室があるに違いない。そして巨大なエンジンの真下には、いかにも窮屈そうな操縦室がへばりついたかのように見える。グラフィックもイタリアらしからぬ不思議なデザインだ。

一方、双胴機と言えばP38ライトニングではなかろうか。フランスの作家、サン・テグジュペリが二次大戦末期に操縦し、そして消息不明になった飛行機で知られている。ダイキャストのミニチュアを持っているけれど、小ぶりながら個性的なデザインだ。複雑な構造にもかかわらずプロポーションが良いからなのだろうか、視覚的にも破綻なく安定したスタイリングに感じる。

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2018年10月26日 (金)

ガルウイング

世界初のガルウイングのドアは、このメルセデス( 過去の関連記事 )だった。何かのイベントだろうか、銀座で展示してあったものだ。ガルウイングとはよく言ったもので、特にこの位置から見ると車体の断面形状がまさにカモメの翼を模しているかのようだ。

このドアは、大きなドイツ人が小さなコックピットに出入りするために考え出したアイディアに違いない。最近ではテスラなんかも採用しているが、車自体が居住性を求めて大きくなったせいもあるのだろう、今ではそんなに多くは見られない。ちなみにこのドアの断面形状で気づく人もあると思うが、この車種は窓を開けることはできない。エアコンなど無かったこの時代、夏でもうすら寒いドイツならではの思い切りだったのかもしれない。

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更に下の写真を見ると座席の外側の厚みが半端なく分厚いのがわかるが、この構造的な理由もあって開口部を上に開けなければならなかったのかもしれない。そしてヒンジ付近に見えているオイルダンパーも、もしその時代に無ければこのドアは実現しなかったのだろう。様々な条件や制約があったからこそ新しいアイディアやイノベーションは生まれるのだなあと、あらためて感じた。

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2018年9月19日 (水)

モスキート

このプラモデルは英国の爆撃機、その名も「モスキート」、すなはち蚊だ。二次大戦中の英国は金属材料入手が困難だったこともあったのだろう、なんと木製だった。それを逆手にとって軽量に徹したシンプルな設計にしたおかげで、速度と長距離飛行を可能にしたとのことだ。「刺す」がゆえ、もあるだろうけれど、「軽い」がゆえのモスキートの愛称にちがいない。( 過去の関連記事

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ところで最近の国産プラモデルって、もちろん3Dを設計から金型まで駆使しているのだろうけれど、かなり精密だ。コックピットの内部のディテイルや、フードを外して見えるロールスロイス(もちろん英国なので)のエンジンのディテイルなど、かなり作り込まれている。なるほどこれは、いい大人になった男の子に刺さるはずだ。

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2018年8月 8日 (水)

プロペラ

プロペラ( 過去の関連記事 )で思い出したのが、スミソニアン博物館( 過去の関連記事 )に並んでいた大きな木製のプロペラ。写真では伝わらないけど、どれもかなりデカく、そして重たそうだ。そう言えば、ヤマハは楽器をつくる木工技術の延長線で船や家具をつくっていたのは自然な流れかと思うが、実は木製のプロペラを作っていたことから逆にエンジンを作るようになったことは、あまり知られていない。そう、技術や知識は横に展開させてこそ新しい価値を生みだすのだ。

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2018年8月 3日 (金)

航空機部品

こちらはフランスの田舎の古道具屋にあった、何とプロペラ。飛行機の、その機種はおろか、素人の私にはどれくらい古いものかさえわからない。航空機部品という分野もマニアは多いだろうが、さすがにプロペラ持ってるよ、という人は少ないだろう。

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そして、こちらはロンドンのミュージアムにあった飛行機のタイヤホイール。軽量化を追求した結果だったのだろう、自転車のようなスポークになっている。

かつて大型飛行機は飛行艇として水面から離着陸、というか離着水していた( 過去の関連記事 )のが、良質なタイヤによって滑走路から離着陸できるようになった歴史がある。その大きな重量を支えるタイヤはもちろん、更にそのタイヤを支えるホイールも密かに進化し続けているに違いない。

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2018年7月20日 (金)

勝利のスマイル

堂々と「勝利」という名を冠したバイクの会社、Triumph。英国地場産業的なブランドかと思っていたが、Wikiによるとドイツ人がUKで起業した会社だそうだ。しかも二次大戦中には軍事車両をつくっていたこともあって、ドイツ軍の空爆により壊滅状態になったという皮肉な歴史もあるそうだ。

ところで Triumph という同じスペルの女性下着ブランドがあって(日本ではトリンプと読むそうだけど)、何とこちらもドイツ発祥だそうだ。ドイツ人にとって、この Triumph という単語に対する強い思い入れ、あるいは深い歴史的な意味合いがあるのに違いない。

さてバイクの Triumph の話。写真は同じくUKの Paul Smith とのコラボレーションモデルで、明るいマルチカラーがいかにもそれっぽい。ロゴはRの先端が伸びていて Amazonっぽくスマイルマークのようだけど、このデザインのディテイルは微妙に歴史的変遷があるようだ。マニア、あるいは鑑定家が見れば、これは何年製なのか分かったりするのだろうな、やっぱり。

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2018年4月 9日 (月)

AI

AI と言っても Audi の場合、Audi Intelligence というコンセプトを意味している。もちろん人工知能の技術も使っているに違いないが。Audi に限らず自動車業界では、各社インテリジェンス化する車のブランドづくりに躍起となっている様相だ。この写真を見てもわかるように、かつてエンジンを冷却するためのエア・インテイクと、電球をベースとしたヘッドライトが造形の主要素だった車のフロントフェイスは、いまや機能的エレメントを失い主題、例えばこの場合は知能、の表現としてのキャンバスとしての役割を担うようになった。

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そのAI の文字をロゴの中心に配したELAINE というのが、新しいAudi のコンセプトブランドらしい。Audi の四つの輪のロゴマーク( 過去の関連記事 )が電飾化されていて、樹脂を使っているせいか少し安っぽく見えるのが残念だ。

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そのサイドミラーは、もはや人間の頼りない視覚の為にあらず、カメラを含むセンサー群の為にあるようだ。デザインとしてどうなのだろうか、これは。

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2018年3月26日 (月)

イタ車

先日、都内の博物館でイタ車のトラクターを見つけた。イタリアFIAT社の、イイ感じに使いこまれたアンティークだ。ヘッドライトの位置がクラッシックカーぽいのと、板金プレスのシートが実用的でカッコいい。なによりフロントグリルの丸みが時代を物語っていて、何とも味わい深いではないか。いや、なにせトラクター好きなもので( 過去の関連記事 )。

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2018年2月21日 (水)

未来的なデザイン

ポルシェの優雅なクラッシックカーの展示があった。かつてシュツットガルトにあるポルシェミュージアム( 過去の関連記事 )に行ったときにも、同じ車種をいくつか見た記憶がある。この流線形的なデザインは、当時は未来的で最高にカッコよかったのだろう。ジェームスディーンが事故って亡くなったのも、確かこのモデルだったし、未来の国からやってきたスーパージェッターも、似たような車に乗っていた。そんな時代のデザインだ。

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そういうワクワクを今の車に感じないのは社会が成熟したせいか、そして消費者も大人になったということなのか。もちろんデザインの完成度は現代的には最高レベルで、確かに美しいのだけど。まさか我々は、いつのまにか未来を描けなくなってしまっているのではあるまいか。まさかね。。。

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