2018年11月28日 (水)

実験中

銀座のCHANELのビルが長らく外装工事中だったけれど、その期間中の仕立て方が素敵だった。なんと仮設の鉄骨を街灯に見立てて、照明まで点けている。店内(おそらく1階全体がリニューアル)もこういったテーマ仕立てになっていて、外からつながった一連のエクスペリエンスとしてデザインされていた。工事中というネガティブな要素を、ごまかすというよりもむしろ、この機を活かして普段はできない実験にチャレンジするというアクションに、考え方として学ぶものがあるように感じた。

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2018年11月14日 (水)

OZO

古道具屋さんの店先に転がっていた看板。そこには、見ようによっては顔文字のようにも見える OZO の文字。見覚えが無いのもそのはず、昔のフランスのガソリンのブランドで、その後ブランドの統廃合を繰り返したあげく、今ではTOTALに飲み込まれているとのことだ。

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2018年10月17日 (水)

ケプラー

ドナウ川沿いにある世界遺産の街、レーゲンスブルク ( 過去の関連記事 )。この静かな南ドイツの街は、科学者ケプラー(Wikiによると天体物理学者)が晩年をすごしたことでも知られている。彼は近隣のリンツ(今のオーストリア)やプラハ(今のチェコ)などでも活動したそうだ。

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彼が400年前に住んでいた家は、今でも街の中心部に残されていて小さな博物館になっている。前に友人と訪れたことを思い出して写真を探したが、下の展示物の写真しか見つからなかった。ケプラーは、天体の回転軌道は正円ではなく楕円であることを証明したことで知られているが、その関連文献のようだった。天体の軌道を描いたのだろうか、幾何学的な図が見ていてワクワクする。

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ところで先日、都内で「世界を変えた書物」展という金沢工大所蔵の古書の展示があったが、そこにもケプラーの著書があった。やはり似た図表がいくつも描かれている。

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そしてこの展示会では、ケプラーより100年ほど前に天体の回転の中心は地球ではなく太陽であること、いわゆる天動説、を唱えたドイツ系ポーランド人、コペルニクスの本も展示してあった。彼が亡くなる直前にニュルンベルクで印刷された初版だそうで、この展示会の目玉のひとつになっていた。ということで、ものすごい混雑がゆえ後ろから撮影せざるをえなかったので、天地が逆になっているのは悪しからず。

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展示のパンフレットには、そのカッコいい背表紙も載っていた。左端にコペルニクスの名があるのがわかるだろうか。

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2018年10月 3日 (水)

Open & Close

このかわいいサインは、Ouvert すなはち Openの意。おフランスは、本当にカワイイものにあふれている。( 過去の関連記事

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そしてこちらは、アムステルダムで見た Closed のサイン。ハンドメイドのクロスステッチで、上記とは趣きが異なるがこれはこれでカワイイではないか。

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2018年8月27日 (月)

剥がれた塗装

欧州の古道具屋さんでよく見かけるサビた椅子、という記事は何度か書いたが( 過去の関連記事 )、剥がれた塗装のイス、という世界もまたあるようだ。

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そしてこちらには、あたかも野ざらしによって期が熟するのを待つかのような予備軍たち、なのだろうか。どうして塗装しちゃうんだろうなあ。しかも微妙な色ばかり。

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ああ、やっぱりアンティークは木がイイよね。ホッとする。

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2018年8月17日 (金)

逸話という価値

浅草から隅田川の対岸を見た風景は、個性を競う建築ばかりの支離滅裂感がどこかアジアっぽく感じる(まあアジアだけど)。今となっては上海か深センあたりの風景と変わらない、なんて言ったら中国に失礼だ、逆に見劣りするほどになった。

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右下に見えているのはバブルの象徴、スタルクのデザインしたアサヒビール本社のオブジェだ。最近のクリーンアップによって本来の輝きを取り戻している。

昔から「金のウン〇」とヤユされているが、自分は同じウンでもどちらかというと孫悟空が乗ってるようなキント雲を昔から想起する。でも実はクライアント企業の情熱を表す flamme d'or すなはち炎とのことだけどね。建築的にこれをつくるのは当時の技術では困難だったのを、造船会社に頼み込んで作ってもらった、という逸話を覚えている。

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今でこそシンプルなデザインが多いスタルクだけど( 過去の関連記事 )、当時はポストモダンの旗手とも言える存在で、尖がったアートっぽい作品を量産し続けていた。下の写真のレモン絞りも、同時期の彼の代表作。こちらは彼がバカンスで滞在していたリゾートで、食事中にレモンを絞っていて閃いて、紙ナプキンにスケッチを描いてALESSIに送ったという逸話がある。彼の作品は逸話が価値でもある、ということか。

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2018年8月13日 (月)

椅子のある風景

椅子のある風景@欧州。部屋の中にあって当たり前の椅子が、こんな風に屋外に何気に置かれた時に醸し出す雰囲気というか空気感って、何かいいですね。人が座ることをアフォーダンスする宿命のカタチが、おのずと周囲の空間を取り込んで支配している。そしてあたかも、使われてきた歴史や物語を自ら雄弁に語っているような気さえするから不思議だ。

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2018年7月30日 (月)

パリ3区

3e arrondissement de Paris すなはちパリ3区は、マレ地区を含む古い街並みの残るステキな街。古い建物を活かしたギャラリーやブティック、ミュージアムなんかも多くて、おしゃれな地域でもある。そんな3区の通りには、アートのエスプリに満ちたものがあふれている。

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時には、首をかしげたくなるような意味不明のものもあるけれど。

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これは落書きなのか、それともオーナーのセンスなのか。いずれにせよ、シャレが効いてて素敵だと思う。

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2018年7月 6日 (金)

農村テーマパーク

王妃つながりで今回は、フランス国王に嫁いだオーストリア王室の娘、マリー・アントワネットの話。最近のニュースで、ベルサイユ宮殿の広大な敷地の一画にあるプチトリアノンの建物の一部が、その内部をディオール( 過去の関連記事 )の支援で修復し、ガイドツアーによる公開が始まったとのことだ。

ベルサイユ宮殿本体がゴージャスなキラキラ空間なのに対して、ここはマリー・アントワネットのプライベートなカントリー趣味のエリアで、当時の農村テーマパークとも言える。前に行った時は外を歩いて見て回るだけだったけど、田園風景をまるごとつくってしまう財力もさることながら、そのモチベーションに興味を抱いた記憶がある。

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宮殿の広大な庭がル・ノートルのデザインした超幾何学的なスタイルなのに対し、この一角だけナチュラルテイストで、いわばイングリッシュガーデンなのが面白い。( 過去の関連記事

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牛や鶏を飼ったり、畑まで作って実際に農作業のようなこともしていたらしい。子供の教育目的もあったのだろう。そして何より、王宮でのストレスから回避して自分を回復する貴重な場所と時間だったのかもしれない。単に主婦のガーデニング、あるいは「ごっこ」遊びだと言って笑うには、どうも気が引けてしまう。

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2018年6月27日 (水)

チロル

この写真のジャムは、オーストリアのチロル産。ダルボというブランドで、南ドイツでは普通にスーパーに並んでいたのだけど、昨今では日本でもたまに売っていたりするので不思議な感じがする。ウィーンの有名なお菓子、ザッハトルテに使われているジャムも、このダルボ社製とのことだ。

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ナチュラルな素材を謳うだけあって、パッケージに描かれている絵もナチュラルなテイスト。写実的で、あたかも昔の植物図鑑の図版のようだ。

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このダルボ社、調べてみるとインスブルック( 過去の関連記事 )近くにあるシュタンスという街にあるそうだ。地図を見ると、ミュンヘンからインスブルックに向かうイン川沿いの道の途中にあるので、何度も通過していたことになる。

この地域は美しいチロルの山々が連なっていて、冬以外はとても良いところだ。山間には写真のような美しい村々が点在していて( 過去の関連記事 )、このパッケージを見ていると、そんな風景がよみがえってくる。

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